地下鉄表参道駅の南東側に延びる骨董通り沿いに、さまざまなコロンビアコーヒーが楽しめるlohas beans coffeeというカフェがあります。
B1Fの焙煎スペースでローストした、できたてのコーヒーを楽しめるとあって、遠方から足を運ぶ人も少なくないようです。
敷地内にd'une rarete(デュヌラルテ)というベーカリーショップを併設しているほか、階上にはフレンチの専門店もあります。
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もくじ
コロンビア産スペシャルティコーヒーのラインナップが充実のlohas beans coffee
表参道の街並みによくなじむ、おしゃれな店構え。
lohas beans coffeeは表参道へ遊びに来る人から近隣に住んでいる人まで、いろいろな客層が集うお店です。
コロンビアのスペシャルティコーヒーを中心にスイーツやフードを味わえるカフェであり、同じ敷地内には(株)lohas beansが運営するレストランやベーカリー、焙煎所もあります。
南北に広がるコロンビアの農園から、さまざまなコーヒーを
lohas beans coffeeはコロンビア産コーヒー専門商社である株式会社lohas beansのフラッグシップショップ。
(株)lohas beansはコロンビアに縁の深い中村規脩さんが、現地のコーヒー産業発展のためにコロンビア企業であるlohas beansInc.と提携し日本法人として設立した会社です。
中村さんは(株)lohas beansの代表取締役会長を務める傍ら、コロンビア名誉領事としても活躍しています。
lohas beans coffeeでオーダーできるコーヒーはどれも、コロンビアの契約農園から取り寄せたもの。信頼関係を築いている農園・農協から直接購入し、仕入れを行っています。
店内でも数種類のコロンビアコーヒーから好みの豆を選べるほか、オンラインストアでは常時10種類以上のコロンビアコーヒーを取り扱っています。
コーヒー生豆からコーヒーを提供するカフェまでを自前で揃える、ユニークな会社です。
手の届きやすいゲイシャから高級レア品種まで
焙煎士の浦川剛さん曰く「手の届きやすいいいゲイシャから、高級レア品種まで。ときにはゲイシャだけでも何種類か置いています。ひとくちにコロンビア産といっても、さまざまなコーヒーがあります。それらを楽しめるのがlohas beans coffeeのいちばんの特徴。楽しんでもらえると思いますよ」と。
時期によっては、獲れたてを入手できることもあるそうです。
産地の傾向を楽しめるラインナップ
また浦川さんは「南で収穫できない時期は北で収穫できたりと、コロンビアの農園ではほぼ一年中、絶え間なくコーヒーを出荷しています。主な産地としてはナリーニョ、トリマ、ウィラをはじめサンタンデール、シエラネバダなども好評です。同じコロンビア内でも南のコーヒーは明るくて華やか、北はボディー感があって落ち着いてるような印象があるかな」とも。
コロンビアのコーヒー産業は国をあげてバックアップしており、品種改良や栽培育成のための土壌開発など専門に研究する機関があります。
また農園・農協単位では様々な精製方法を日々研究し、新たなコーヒーの開発を行っているそうです。
lohas beans coffeeの事務所にはコロンビアからしばしばサンプルが送付され、コーヒー商品の開発が提案されるのだとか。
新しいコーヒーが送られてきたら都度、小型の焙煎機でローストして、みんなで味見をするそうです。
時間ごとに楽しんでみたい4種類のブレンド
初めてlohas beans coffeeを訪れるときはまず、ブレンドコーヒーからオーダーしてみては。
4種類のブレンドか旬なスポットコーヒーが楽しめます。モーニングとオールデイ、イブニング、そしてディープダークがブレンドの定番です。
定番ブレンドはいつでも購入できるので、朝の光を浴びながらモーニングブレンドをさらっと。逆に夜はどっしり苦みのある、1番深いディープダークブレンドを。時間にあわせて、楽しんでみましょう。
お店では、たずねるとそれぞれのコーヒーに合うフードやスイーツを考えてくれます。
「メニューの種類が多いので、こちらから提案するというよりは、相談しながら決めていく感じですかね」と、バリスタ兼店長の小池さんはいいます。
▼自他ともに認める「コーヒー好き!」という小池さん。「コーヒーマニアに質問ぜめにされたい」とのことです。我こそは!という方、ぜひお店へ
おいしかった!に、もっと寄り添いたい
いつ訪れても、焙煎したての良質なコーヒーを用意しているlohas beans coffee。
豆の香りを楽しんだり、コーヒーがもつフレーバーについて話を聞いたりしてコーヒータイムを楽しめます。
SNS発信をよくしていることや土地柄なども手伝って20代・30代の女性客が目立つなか、近隣のオフィスワーカーや住民らしき人の姿もちらほら。
カフェラテやアイスコーヒーを飲んだお客さんが再訪して、ハンドドリップを頼むケースもよくあるそう。
曰く最近では、ハンドドリップでコーヒーを飲む文化が若年層にも周知されてきている印象を受けているそう。
「コーヒーのことをあまり知らないけど、今日はなんかすごくおいしかったです!などと言われたときは、そこにどのようにしてアプローチするかと、常に考えます。コーヒーをくわしい方にも、くわしくない方にも、最大限楽しんでもらえるように」
と、店長の小池さんは笑います。
▼コーヒーをテーマにしたイベントも定期的に開催
出典:https://www.instagram.com/p/CznfV7CP8v8/?img_index=1
シーンや好みに応じて、さまざまなコーヒーを
これは値段が高くて売れないのでは?というコーヒーも最近は、好まれる傾向があるというlohas beans coffee。
スペシャルティコーヒーの盛り上がりを、ひしひしと感じるそうです。
カフェ巡りが好き、自分で淹れることが好き、アウトドアで飲むのが好き。コーヒーを飲むことには、多様なアプローチがあります。
さまざまなシーンで好みのコーヒーを選び、使い分けていく。lohas beans coffeeは、私たちとコーヒーとの関係をより密接にしているようです。
コーヒー関連のイベントを定期的に開催。コロンビアコーヒーに親しむ機会も
出典:https://www.instagram.com/p/C1BrjGwBmFH/
出典:https://www.instagram.com/p/C1HNTuIhMzD/
lohas beans coffeeでは高級グラインダーに親しむイベントや、珍しいコーヒー食品を使ったイベントなど、さまざまな角度からコーヒーを楽しむ提案をしています。
最近、推しているコーヒー食品を二つ、紹介してもらいました。
「余ったコーヒーをビールにいれたら、すごくおいしくて」と開発したCoffee Beer Essence
焙煎士の浦川さんが発案したCoffee Beer Essenceは、ビール用に開発されたコーヒーの濃縮液。
「ビール+コーヒーという飲み物を製品化したいなって、ずっと温めていて。夏のお中元に面白いものを作りたいということもあって、開発を始めました。Coffee Beer Essenceをビールに入れると黒くなって、スタウト(黒ビール)のようになるんですね。良質なクラフトビールのような感じ。ウイスキーやマッコリにもよく合います」と。
左党のコーヒーラバーはぜひ、おためしあれ。
コーヒーチェリーのソース「コーヒーチェリーハニー」
出典:https://www.instagram.com/p/Cv15KDXvslM/
コーヒーの樹に、さくらんぼのような実をつけるコーヒーチェリーはよく知られていますが、食べたことがあるという方は少ないのでは。
コーヒーの産地まで行くか、国内では沖縄などの一部地域でしか食べることはできないでしょう。
lohas beansではコーヒーチェリー収穫後、精製する過程で不要となる果肉部分を集め、煮詰めて高濃度に濃縮した製品を「コーヒーチェリーハニー」として販売しています。
廃棄するか肥料にする果肉を飲用に適した製品にアップサイクルしたエコな商品。果肉を煮詰めたソースは甘酸っぱくて、とても高貴な味わい。売り切れ必至です。
地下にひっそりとたたずむ名脇役は、フジローヤル製の大きな焙煎機「バラして運びました」
あの可愛らしいカフェの地下には、部品ごとにバラして運び、再度組み直したという大きな焙煎機が設置されています。
lohas beans coffeeの焙煎士はここでコーヒー豆をローストし、煎りたてのコーヒー豆でバリスタがおいしいコーヒーを淹れています。
カフェの地下にこんな焙煎機があるなんて、なんだか萌える感じがしませんか。
日時があえば焙煎スペースの見学もウェルカムだとか。興味のある方は、問い合わせてみては。
カフェや食事から、マニアックなコーヒーの楽しみ方まで
lohas beans coffeeはオールデイカフェとして、モーニングからランチ、アフタヌーンまで、コーヒーだけでなく食事やデザートもたくさん用意しているお店です。
コーヒー以外のドリンクも幅広く取り揃えており楽しめます。
気軽なカフェめぐりからマニアックなコーヒーとの出会いまで、あらゆる楽しみ方を提供するlohas beans coffee。
「あ、このコーヒーおいしい!」と思えるお店へ、出かけてみませんか。
店名 | lohas beans coffee |
本社所在地 | 東京都港区南青山5-8-10 萬楽庵ビルⅡ 1F |
電話番号 | 03-3400-7124 |
公式サイト | https://www.lohasbeanscoffee.jp/ |
公式SNS |
lohas beans coffeeでは「コーヒーを仕事にしたい」というスタッフの募集も行っています。
>>詳細はlohas beans coffeeのリクルートページにて
※本記事は2023年12月時点の情報です。掲載情報は現状と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
この記事を書いた人
編集部ライター
家で飲むコーヒーは基本ノンカフェインの決まった銘柄ですが、加入している生協に知らないコーヒーが出ていれば買うことも。
喫茶店やレストランでは、ガツンとカフェインの効いたのが嬉しいです。
出張や旅行などで遠方に行くと水が違うからか、何気なく立ち寄った店で飲んだコーヒーが思い出に残ることも少なくありません。