インタビュー

蔵前のHATCOFFEEは、好きなものをラテアートにしてくれるエンターテインメント空間

蔵前のHATCOFFEEは、好きなものをラテアートにしてくれるエンターテインメント空間

エスプレッソに乗せたミルクの上に絵を描くラテアート。

自分の好きなものや推しのあの人、キャラクターがラテアートになったらいいなと思いませんか。

東京・浅草からも程近い蔵前のカフェ「HATCOFFEE」でその夢、叶ってしまいます。

本格的な2Dはもちろん、立体的な3Dのラテアートもリクエストできますよ。

店主でラテアーティストの松野浩平さんにお店やラテアートについて伺いました。

松野さんによる圧巻のライブパフォーマンスもお見せします!

この記事を書いた人

sk

笹倉

編集部ライター

本当においしいコーヒーは、誰かの生き方や人生を変えてしまうのではないかと、コーヒーに無限の可能性を感じている編集部ライターです。

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連日人気のラテアート専門店HATCOFFEE

ラテアート専門店HATCOFFEE

東京・大江戸線蔵前駅から2分ほど歩いた路地にあるラテアート専門店、HATCOFFEE。

浅草からも近く、いつもたくさんのお客さんで賑わっています。

店内は20席ほど。予約席と当日席の両方があるそうですが、確実に入りたい方は予約するのがベストです。

▼ゆっくりくつろげるソファー席も

ラテアート専門店HATCOFFEE

店内はラテアートのライブパフォーマンスが楽しめるカウンター席の他、テーブル席や、奥にはゆっくりとくつろげるソファー席もあります。

食事やスイーツを楽しむこともでき、元パティシエのスタッフの方が考案したプリンは人気メニューだそうです。

▼これまでの作品写真も見ることができます

これまでに制作されたラテアートの写真を見ることもでき、自分が頼む作品のイメージを膨らませることができます。

ラテアートを頼まない方でも、眺めているだけでワクワクしてしまいますよ。

ラテアートの頼み方

ラテアート専門店HATCOFFEE

ラテアートは平面の2D立体、3Dともに1杯 1,300円。

ベースとなるドリンクを選び、描いてもらいたい画像を自分のスマホなどでアーティストの方に提示します。

描いてもらいたいものがない場合も、おまかせのラテアート1杯700円でホットかアイスを選べます。

ラテアートにかかる時間はモチーフにもよりますが、早いものでは1分、大体5分ほどはかかるとのこと。

4人で行くと最後の方は20分ほど待つ場合がありますので、滞在時間に余裕を持って行きましょう。

ラテアート専門店・HATCOFFEEができるまで 

店主でラテアートアーティストの松野浩平さんは、2009年に大阪で働いていたイタリアンレストランでラテアートに出会いました。 

しかし難しく、ある日失敗してしまったものを国民的アニメのキャラクターにアレンジしたところ、お客様に大好評。

マネージャーさんの後押しもあり、既存のハートやリーフ以外にも、似顔絵など様々なモチーフで自由に描くようになりました。 

匿名掲示板や、青空ラテアートで作品を発表

匿名掲示板で写真に収めた趣味の作品を公表すると、まとめサイトやツイッターなどで広まり、実際に飲んでみたいという反応があったそうです。

そこでフリーマーケットで青空ラテアートを販売したところ、長蛇の列ができ、注目を集めました。

2013年には、テレビ出演をきっかけに東京の人やチャンスの多さを感じ上京。

都内のカフェで働きながらフリーのアーティストとして活躍の場を広げ、2019年6月にHATCOFFEEを開店しました。

2022年には2号店のラテアートスタンドを開店

立地的にあまり人通りの多い場所ではなく、開店当初は蒸し暑い6月。しばらくは手探り状態だったそうです。

コロナ禍に入ったこともあり苦戦しましたが、SNSなどの口コミでじわじわ広まることに。

現在では連日お客さんが絶えないほどの大人気店になっています。

そしてもっと多くの方が楽しめるようにと、2022年には2号店となるラテアートスタンド(テイクアウト専門店)が浅草に誕生しました。

松野さんにインタビューをしました

――元々絵を描いていたり、手先が器用な方だったのでしょうか?

絵は描かないし、手先も特別器用というわけではありません。
ひたすらラテアートだけを専門に13年間やってきた感じですね。
自宅でもかなり練習を積んで習得しました。 

――2Dと3Dでは、どちらの注文が多いですか。3Dの方が難しそうに見えますが。 

人気なのは、他ではなかなか見られないこともあり3Dです。でも実は、2Dの方が難しいんですよ。
3Dはできるもの、できないものとモチーフがはっきりしていますが、2Dはそれがないので。

2Dを出す店は他にもありますが、当店ではかなり細かく描いているので、2Dも3Dも両方おすすめです。 

――自分の好きな芸能人やキャラクターを描いてというリクエストがありますよね

芸能人の方だとライブ中のこの角度など、かなりこだわった画角で指定されるお客様もいらっしゃいます。
ただ、やはり正面で顔がはっきりわかるものの方が再現しやすいので、事前によく相談して決めています。

より良い作品を作るため、お客様とコミュニケーションを取りながら対面で作るということを心がけていて、浅草の2号店でも同様です。 

――なぜ1号店に蔵前を選んだのでしょうか

以前働いていた原宿のラテアート店とは場所が被らないようにしました。
蔵前は職人気質の町でもあるから、職人技のラテアートは向いているのではないかと思いました。

あと、「蔵前カフェ」で検索すると、他店でフリーラテアートやスイーツがヒットするのですが、うちだけキャラクターモチーフだったりと異色だったんです。
これは目立つなという確信があって、あえて激戦区に飛び込んだという理由もあります。

ここは外国人観光客が多い浅草が近く、その需要も見込んでいます。
ただ、団体客の場合、最後の方はどうしてもお待たせしてしまうので、それをどうやって伝えるかが今後の課題ですね。

――ラテアートは見る人を楽しませてくれますよね

その方が飼っていらっしゃるペットのラテアートも非常に喜ばれます。

2020年にバラエティの大きな特番に呼んでいただき、お笑い芸人の方とコラボ企画をした時もありました。
ちょうどコロナ禍初期の、自粛などで世の中が塞ぎ込んでいる時期。
そんな時に「観てめっちゃ笑って、免疫つきました」とSNSなどで好評をいただいたときには嬉しかったですね。

当サイトロゴのひつじの3Dラテアートを作っていただきました

 ぜひラテアート制作過程を撮影したいというお願いに、快く応えてくださった松野さん。

当サイトのイメージキャラクターの羊をモチーフに、3Dラテアートを作っていただきました。

松野さんのライブパフォーマンスを御覧ください。

ベースドリンクの上にスチームミルクを注ぎます

ラテアート専門店HATCOFFEE

ベースとなるドリンクは、コーヒーはもちろん、紅茶など数種類から選べるそうです。

コーヒーは専用のエスプレッソマシンで抽出したエスプレッソなどを使います。

豆はミルクやキャラメルシロップに合うような深煎りで、お仕事でご縁のあったUCCさんのもの。

(この日は閉店後にお願いしてご厚意で再現していただいたので、紅茶ベースです)

その上にスチームミルクをたっぷり注ぎます。

上にフォームミルクを乗せていきます

ラテアート専門店HATCOFFEE

さらにその上に、しっかり泡立ったフォームミルクを乗せていきます。

あまりにモコモコでしっかりした泡なので、メレンゲが入っているのかと聞いてしまいました。

100%ミルクなんですよ、と松野さん。

牛乳の中のタンパク質が熱で凝固する作用で、こんなに弾力ある泡になるのだとか。

作業中も手を動かしながらトークをしてくださる松野さん 

ラテアート専門店HATCOFFEE

始まる前に、きさくに「話しかけていただいて大丈夫ですよ」とおっしゃってくださった松野さん。

いつもお客さんとコミュニケーションを取りながら作っているので、おしゃべり大歓迎だそうです。

松野さんの軽快なトークを聞いている内に、どんどん作品ができていきます。

左に写っているピックで絵を描くらしいですが、楽しみ。

チョコレートで絵を描きます

ピックの先にチョコレートを付けて線を描いていきます。

3Dの場合、カウンターを挟んで反対側にいるお客さんから見ると、描いている最中は絵が見えないんです。

こちらからはこの線が見えず、見えるのはミルクの白いモコモコのみ。

ドキドキしながら待つ時間もまた楽しいです。

出来上がり、見せる瞬間もサプライズ

ラテアート専門店HATCOFFEE

出来上がって、こちら側にくるっとひっくり返していただいた瞬間「おお~!」と声が出ました。

当サイト「ひつじの珈琲タイム」のロゴであるひつじが立体になって目の前に。

作る過程は携帯で動画撮影もOKで、この見せて泡を揺らしフルフルさせるまでがパフォーマンスだそうです。 

写真をたくさん撮らせていただいた後、もったいないけどいただきました。

見て楽しい、飲んで美味しい贅沢体験!

ふわふわな泡をスプーンを泡ですくって口にいれると、確かに100%ピュアなミルク味。

優しい口溶けで見ても楽しく、食べて(飲んで)美味しいなんてとても贅沢な体験ですよ!

チョコレートの部分が味のアクセントになっていて、ほんのり甘いです。

複雑な絵になるともっとチョコを使う量が増えるので、甘さが増すとのこと。

ぜひお店でハッとするような体験を

ラテアート専門店HATCOFFEE

「HATCOFFEE」の店名の由来は、松野さんがハットを被ってトレードマークにしていたことから来ているそうです。

他にも「ハッと」させる意味も含んでいるそう。

写真で見ても感動しますが、いざ実物を目の前にすると本当にハッとします。

ラテアートはもちろん、松野さんやスタッフさんたちとのコミュニケーションも楽しめますよ。

作ってもらいたいモチーフがある方だけでなく、たまには他と違うコーヒータイムを過ごしたい方にもおすすめです。

店舗名HATCOFFEE
住所東京都台東区寿3-15-6
電話番号03-6874-4750
営業時間11:00~18:00
定休日水曜日
駐車場なし
Official Sitehttps://www.hatcoffee.jp/
公式SNSInstagramFacebook

この記事を書いた人

笹倉

笹倉

編集部ライター

喫茶店で飲む本格的なものはもちろん、自分で入れるインスタントやドリップ、自販機やコンビニのコーヒー、銭湯のコーヒー牛乳も大好き。
コーヒー味のお菓子も含め、あのほろ苦い味と独特な香り、風味すべてが愛おしいです。
推しコーヒーはハワイのコナ。

※本記事は2023年1月時点の情報です。掲載情報は現状と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※新型コロナウイルスをはじめとした感染症などの拡大防止のため、掲載情報に変更が生じることがあります。最新の情報は直接、お店へお問い合わせください。
※お店を訪問される際はマスク着用と手洗い、手指の消毒などを心がけ、感染拡大防止にご配慮いただきますようお願いします。
※文中の写真には撮影のため、お店の方にマスクを取っていただいているものがあります。

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