コーヒーの楽しさは「味わう」だけではないことをご存知でしょうか?
コーヒー染めといって衣類や布製のものはもちろん、紙類や木材まで染めることができるんです。
コーヒーを感じさせるナチュラルな色合いと独特な表情でオリジナル作品が作れますよ。
飲み終わったコーヒー粉を再利用できることからエコな視点でも注目されています。
実験や工作をするような気分で、楽しみながら作ってみませんか?
美味しいコーヒーを味わった後にコーヒー染めができるなんて、なんだか一石二鳥に思えますね。
アンティークな風合いも魅力のコーヒー染め、コーヒー好きならぜひチャレンジしてみたいものです。
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もくじ
コーヒー染めとは
草木染めなど古来からさまざまな染め物が親しまれていますが、染め物と聞いて「伝統的」「難しそう」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかしもっとカジュアルに楽しめるものもさまざまにありますよ。
その中の1つがコーヒー染め。コーヒーの色素で衣類や布製品などを染める方法のことです。
SNSなどで取り上げられているのをチェックしたことのある方もいるのではないでしょうか。エコで身近な染め物として注目をじわじわと集めています。
ハンドクラフトの人気も高まっている昨今、レトロな表情・アンティーク感のある風合いを出すことのできるコーヒー染めが話題なのですね。
なんと言っても身近な材料でチャレンジすることができるのもうれしい点です。
染め物の新たなジャンルとして、またコーヒーの違った一面としてコーヒー染めについて知ってみませんか?
飲んでも「染めても」美味しく楽しいコーヒー。その尽きない魅力には驚かされてしまいます。
コーヒー染めで染められるもの
コーヒー染めで染色可能なものを以下にまとめました。「何を作ろうかな」という時の参考にしてくださいね。
- 衣類布類(シャツ・靴下・ハンカチ・タオル など)
- 紙類(和紙・便箋 など)
- 木材(すのこ・ベニヤ板 など)
衣類や布類などは想像がつきますが、紙類・木材は意外なのではないでしょうか。
しかし紙類や木材にコーヒー色の風合いがプラスされるのをイメージしてみると、アンティーク感のあるおしゃれな雰囲気になりそうです。
インテリアなどの雰囲気を変えたいときにも参考になりそうですね。
衣類や布類は綿や麻・シルク・レーヨンなどがおすすめです。
素材によっては染まらない・染まりにくいこともあるので、事前にしっかり確認しておくと良いでしょう。
コーヒーの優しいブラウンカラーで、おしゃれムードたっぷりのオリジナル作品を作ってみましょう。
コーヒー染めのメリット・デメリット
コーヒー染めのメリット・デメリットについて、実際に始める前に知ってみましょう。
作業工程を楽しみながら行えば、あまりデメリットは感じられないかもしれません。
どちらも知った上でコーヒー染めをスタートしてみてくださいね。
メリット
- シミの着いた衣類をリメイクできる
- アンティークな仕上がりにできる
- コーヒー粉を再利用できてエコ
- 楽しみながら染められる
例えばお気に入りの白いTシャツなのになんだかうっすらとシミが…。という経験をされている方も多いのではないでしょうか。
コーヒー染めをすることで、また違った雰囲気にリセットすることができますよ。
ソフトなブラウンカラーがコーヒー染めの魅力ですが、アンティークな仕上がりになるのもポイント。
コーヒー染め独特の風合いが楽しめます。
さらにコーヒー粉は抽出し終わったものを使うため、エコの観点からもバッチリです。
徐々に表情を変えていく作品を見ながら作業を進めるのは、とてもワクワクしますね。
世界に1つだけの作品が作れるのは、とても大きなメリットではないでしょうか。
デメリット
- 作業工程がやや多く時間がかかる
- 調整できる色の範囲が狭い
- 染めるものの状態によっては色ムラになる
コーヒー染めをしっかりと仕上げるには、やはりいくつかの工程を行う必要があります。
化学染料で染める場合と比較すると手間も時間もかかるでしょう。
また濃淡はやや調整が可能ですがブラウンカラーのみなので、狙った色を出したり繊細な色づくりは難しくなります。
染めるものの状態などによっては色ムラが出てしまうことも考えられます。
しかしこれらは「ハンドメイドならでは」のデメリットです。
このデメリットも興味深く捉えてみると、コーヒー染めの楽しさが広がりそうですね。
コーヒー染めに必要なもの
- コーヒーの抽出カス(インスタントコーヒーで代用も可)
- 牛乳(豆乳でも可)
- 塩(ミョウバンでも可)
- 水
- トング
- バケツ
- 鍋
- ザル(コーヒーカスをこす用)
- こし布
- 染めたいもの
コーヒー染めに必要なものを上記にまとめています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
染めたいものをあらかじめ牛乳などに浸けておく必要があるので、ちょっと意外かもしれない牛乳がリストに入っています。
コーヒーの抽出カスはインスタントコーヒーでも代用が可能なので、より手軽にコーヒー染めをやってみたい方は覚えておくと良いですよ。
使いきれずに古くなったものなどを利用すると良いでしょう。
用意する材料がやや多く感じるかもしれませんが、キッチンにあってすぐ用意できるものばかりではないでしょうか。
コーヒー染めには身近な材料ではじめられるという良さがありますね。
コーヒー染めの手順
ではいよいよ、実際にコーヒー染めを行う際の手順を説明していきます。
事前に染めたいものを牛乳液に浸けるなどして準備しておく必要があるので、しっかり確認してくださいね。
また、鍋を使って煮る作業などもあるので、十分注意して行うようにしましょう。
1. 染めたいものを牛乳液に1時間ほど浸けて乾かす
牛乳液に染めたいものを浸けておく際、必要な材料は以下です。
必要なもの
- 牛乳1L
- 水1L
- バケツ
牛乳と水を混ぜた牛乳液に染めたいものを浸した後、乾かしておきます。
これはタンパク質を布などに染み込ませておくことで色が定着しやすくなるため。
コーヒー染めの成功のためにとても大事な工程です。
牛乳のタンパク質が均一に浸透していないと、後からムラになってしまうので注意が必要です。
染めたいものによって浸けておく時間は異なるため、よく状態を確かめるようにしましょう。
牛乳液を薄めにして、浸して乾かすという工程を2~3回繰り返しても良いですよ。
2. コーヒーの抽出カスと水を20分ほど煮出してコーヒー液を作る
コーヒー液を作るために必要なものは以下の通りです。
必要なもの
- コーヒーの抽出カス大さじ3杯
- 水2L
- 鍋
コーヒーの抽出かす大さじ3杯分と水2Lを鍋にかけて煮出します。
ここでしっかり煮出して濃いめの液を作るようにすれば、より色を強めに出すことができます。
コーヒー染めはあまり濃い色がつきにくいので、できるだけ濃いコーヒー液を作っておくと良いですよ。
しっかり染めたい方は特にどれくらい濃く煮出せているかをよく確認しておきます。
インスタントコーヒーでコーヒー液を作る場合
インスタントコーヒーでコーヒー液を作る場合に必要なものは以下を参考にしてください。
必要なもの
- インスタントコーヒー大さじ3杯
- 水2L
- 鍋
インスタントコーヒー大さじ3杯を水2Lに溶かします。
水でもサッと溶けるインスタントコーヒーならすぐにコーヒー液を作ることができますね。
例えば使いきれずに期限が切れてしまったインスタントコーヒーを使ってみるのも良いですよ。
鍋に入れてしっかり溶けたか確認してから使用するようにしましょう。
3. コーヒーの抽出カスをザルでこす
煮出したコーヒーの抽出かすをザルでこしていきます。必要なものは以下を参考にしてください。
必要なもの
- ザル
- こし布
インスタントコーヒーでコーヒー液を作った場合はこの工程は必要ありませんので、省いてください。
コーヒーの抽出カスをこしておくことで染めやすく、また後で染めたいものについたカスを取り除く手間がありません。
しっかりとこしておき、染めるための準備をしておきましょう。
4. 染めたいものをコーヒー液に10分ほど浸けて10分ほど煮る
いよいよ染めたいものをコーヒー液に浸ける作業です。
トングを用意しましょう。
必要なもの
- トング
- 染めたいもの
コーヒー液の温度は高めの方が良く染まります。
煮立たない程度の熱さをキープしながら、鍋の中で染めていきましょう。
時間は10分ほどを目安にしてみてください。
染めたいものにコーヒー液がしっかりと浸っているかを注意して見ながら進めます。
火傷に注意しながら作業してくださいね。
染まっていく作品をみているとワクワクしてくるのではないでしょうか。
デザインを入れる場合は輪ゴムで絞りを入れる
衣類や布製品などに輪ゴムを使ってデザインを入れることができます。
輪ゴムで縛った部分は染まらなくなるので、ユニークな表情をつけられますよ。
Tシャツなどでおなじみの、タイダイ(絞り染め)のようなオリジナルのデザインが可能です。
部分的に絞りを入れるのも、太い輪ゴムで全体を縛ってみるのもどちらも面白い模様になりますよ。
世界で1つだけのオリジナルデザインが作れるので、アレンジとして楽しんでみてはいかがでしょうか。
5. 塩を入れて色止めし、20分ほど煮る
そろそろコーヒー染めの作業も終わりに近づいてきました。
塩を入れて色止めの作業をします。
必要なもの
- 塩大さじ1
コーヒー液の鍋にそのまま塩大さじ1を投入してOKです。
もし他に染めたいものがあったり等、コーヒー液を再利用したい場合は、別で塩水を用意しましょう。
また塩以外にミョウバンでも色止め効果があります。
塩を入れたら20分ほどしっかり煮ていきます。
6. 好みの色になったら取り出し、水ですすいで乾かす
最後は水ですすいで乾かします。
しっかり水ですすげれば大丈夫ですが、心配な場合は洗濯機ですすぎと脱水を行っても良いですよ。
あとは干して乾かしたら出来上がりです。
濡れている時は色が濃く感じますが、乾くとやや薄くなります。
紙類をコーヒー染めする場合は浸け置きをする
紙類を染めたい時は以下の工程で作業しましょう。
- 濃いめのコーヒー液を作る
- コーヒー液をトレイなどに移して染めるものを浸ける
- 色を見ながら10~30分ほど浸す
- 取り出して乾かす
濡れると破れやすくなるので紙類を染める時は優しく扱うのがコツです。
牛乳液の工程や、塩を入れて色止めする作業は必要ありません。
濃いめのコーヒー液を使ってトレイなどで浸け置きするようにしましょう。
色の濃さは時間で調節をします。目安は10~30分ほど。そっと取り出して乾かしたら完成です。
古い本や手紙のようなアンティーク風の質感で、とても魅力的な仕上がりになりますよ。
メッセージを書いたり、オリジナルのイラストを描いたりと使い道も幅広くなりそうですね。
衣類や布製品よりも簡単なので、コーヒー染めが初めての方は紙を染めてみるのもおすすめです。
コーヒー染めでより濃く染めたいときのポイント
「もっとしっかりとした色合いにしたい」と思う場合は、これからご紹介するポイントをチェックしてくださいね。
実は使うコーヒーカスにもポイントがありますよ。
狙い通りの色が出せるように、ぜひ確認しておきましょう。
2度染めをする
コーヒー液で染める工程をもう一度行う、2度染めをします。
塩を入れて色止めをする作業の際に、別に塩水を作っておいてコーヒー液を再利用するのも良いでしょう。
もちろん2度染めで思い通りの色にならない場合は、3度染めに挑戦してもOK。
当たり前ですが繰り返せば繰り返すほど染め色は濃くなるので、しっかりとしたブラウンカラーを作りたい方は2度染めを行ってみましょう。
深煎りコーヒーカスを使う
深煎りのコーヒー豆はより焙煎されている時間が長く、コーヒー豆の色も濃いめの茶になります。
そのため浅煎りのコーヒーカスを使った場合と比較するとより濃く染まる傾向にあります。
抽出したコーヒーを見ても、浅煎りは色が薄く深煎りはダークな色合いです。
染めたいものの素材などにも左右される場合がありますが、より濃いめのブラウンにしたい場合は深煎りコーヒーカスを使ってみましょう。
[関連]【コーヒー染め体験】深煎りと浅煎りのコーヒーカスで色んな物を染めてみた
コーヒー染めはエコでオンリーワンの作品作りが楽しめる!
コーヒー染めの手順や魅力をご紹介してきました。
使用するのは「ちょっとやってみようかな?」という気になりそうな、身近な材料ばかりでしたね。
コーヒーらしいニュアンスのあるブラウンカラーはナチュラルな雰囲気でおしゃれです。
白いものを染めるだけではなく、もともと色が入っているもので試してみるのも楽しいですよ。
全く違う印象になったり、おしゃれなくすみカラーになったりしてハンドメイドの良さを感じられるのではないでしょうか。
紙を染められるのも面白いですね。
コーヒー液の濃さや染める回数で、オンリーワンの作品に仕上げることができるコーヒー染め。
飲み終わったコーヒーカスを再利用できる、エコな点にも注目です。
美味しいコーヒーにさらにこんな魅力が隠れているなんて、コーヒーの世界の広さをあらためて感じますね。
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この記事を書いた人
編集部ライター・営業
コーヒーフレーバーのお菓子は見かけたら必ず買ってしまうほど大好きです。コーヒー好きの両親の影響で、中学生からドリップしていました。カフェや喫茶店はもちろんですが、子どもがいるため自宅でゆっくりとコーヒーを楽しんでいます。