コーヒーをよく飲む方ならちょっと気になるのが「コーヒーと健康の関係」ではないでしょうか。
その中の1つに「コーヒーを飲むと高血圧になる」という説があるのをご存知ですか?
高血圧はご存知のように大きな病気の原因になると言われるもの。普段から予防したり注意している方も多いですよね。
今回はそんなコーヒーと高血圧について詳しくご紹介していきます。
摂取の目安量や血圧を上げにくくする飲み方なども解説していますよ。
「コーヒーは血圧を下げる」と反対のことを言われる場合もあるため「一体どっちなの?」と思っている方も多いかもしれません。
この記事をきっかけにコーヒーと血圧の関係について知ってみませんか?
コーヒーを美味しく飲むだけではなく、健康に役立つコーヒーの知識も増やしてみましょう。
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もくじ
そもそも高血圧とは血圧が高い状態が続くこと
高血圧というのは、たまたま測った血圧が高いということではないのです。
何度かくり返して測っても正常値より高い場合が続くことが「高血圧」です。
例えばコーヒーを飲んだ際に、一時的に高くなったというケースだった場合、これは高血圧なのではなく単に「血圧が高くなっている」だけなのですね。
正常値よりも血圧が高い状態が「続く」という状態が高血圧なのです。
なんとなく、血圧が高い=高血圧と思っている方も多いかもしれませんね。
まずは高血圧がどんなものかを知ってみましょう。
血圧測定で140/90mmHg以上だと高血圧となる
くり返して測定した際に140/90mmHg以上の場合、高血圧となります。
縮まったり拡がったりを繰り返している私たちの心臓ですが、血圧もその動きに合わせて上がったり下がったりします。
心臓が縮まった際に動脈の血圧が最高になる=最高血圧
心臓が拡がった際に、動脈の血圧が最低になる=最低血圧
となります。
数値が2つあるのはそのためです。上がいくつ、下がいくつとよく言いますがそれはこの最高血圧・最低血圧のことなのです。
その数値が140/90mmHg以上だと高血圧になってしまう、ということなのですね。
高血圧は重大な病気の原因になりうる
高血圧が原因となる可能性がある病気の代表例を確認してみましょう。
- 脳出血
- 脳梗塞
- 大動脈瘤
- 心筋梗塞 など
どれも重大な病気ばかりですね。脳や心臓の病気は命に大きく関わるものです。
高血圧によって血管にストレスがかかることで、さらに心臓や脳に異常が起こります。
脳梗塞は血液が脳へ行かなくなることで、脳が壊死してしまう病気です。
心筋梗塞も同様に血管に異常が起こり、そして心臓の筋肉が壊死します。
後遺症などが残る場合もあるため、高血圧の方は改善し病気の予防を心がけなければなりません。
「高血圧には注意しましょう」というのはこういった恐ろしい病気の原因となる可能性があるからなのですね。
コーヒーを飲んで高血圧になるわけではない
高血圧になる原因はいくつかあります。
よく知られているものもありますが、確認してみましょう。
- 塩分の摂りすぎ
- 野菜や果物の摂取不足
- 肥満
- 過度の飲酒や喫煙
- 運動不足
- ストレス
などが挙げられます。他に遺伝的な場合もあるとされています。
コーヒーを飲むことが直接的に高血圧につながる、というわけではないことがわかりますね。
ではなぜ「コーヒーを飲むと高血圧になる」と言われることがあるのでしょうか。
実はコーヒーを飲むことで「一時的」に血圧が上がる場合があったり、習慣的に飲む人は飲まない人と比較すると血圧が高いというデータがあるためです。
しかし、コーヒーを飲み続けることで血圧上昇を抑える効果が期待できるという研究結果も。
それぞれを詳しくみていきましょう。
コーヒーを飲むと一時的に血圧が上がる
コーヒーにはご存知のようにカフェインが含まれています。
カフェインは交感神経を刺激するため眠気を覚ましたりする効果がありますが、この働きによって血圧も一時的に上昇します。
しかしコーヒーによって上がる数値はわずかなもので、例えば賑やかに会話している際の上がり方よりも少なくなっているのです。
運動などで血圧が上がる場合などよりもずっと低いのですね。
そう考えると「コーヒーが高血圧の原因となる」とは考えられません。
また高血圧は血圧が高い状態が続くことなので、一時的にコーヒーを飲むことで上昇したとしても高血圧には当てはまらないのです。
コーヒーを習慣的に飲む人は飲まない人よりも血圧が高い
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学での研究結果を参考にしてみましょう。
この大学の研究によるとコーヒーを日常的に飲む人は、全く飲まない人と比べると血圧が高いということが判明しています。
しかし60歳までに高血圧になった人の割合はどちらも「ほぼ同じ」となっているのです。
つまり日常的にコーヒーを飲む人も飲まない人も高血圧になる割合はほとんど変わらない、ということです。
もちろんこの場合のコーヒー量は、明らかに多すぎたり少なすぎたりするものではなくごく普通の量を摂取した結果のようです。
コーヒーを習慣的に飲む人が高血圧になるのではなく、「飲まない人より血圧が高い場合が多い」ということなのですね。
参考:https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/211334
コーヒーを習慣的に飲むと高血圧になるリスクが下がるという報告もある
コーヒーと高血圧の関係が少しずつ見えてきましたね。
先ほどとは反対に、習慣的にコーヒーを飲むことで高血圧になるリスクが下がるという報告もあります。
1日4杯以上のコーヒーを飲む女性の場合、高血圧になるリスクにおいて約10%の低下がみられたということです。
コーヒーと高血圧についてはまだはっきりとわかっていない点もあるので、一概にこうであるとは言えません。
しかしここまでみてきたさまざまな例から考えると、コーヒーによって高血圧のリスクが高まる可能性は低いのではないでしょうか。
参考:コーヒーと循環器疾患 ~コーヒーは高血圧のリスク因子か?~
コーヒーを飲み続けることで血圧上昇の抑制効果が期待できる
ワインなどでもお馴染みの「ポリフェノール」という成分の一種がコーヒーにも含まれています。
「クロロゲン酸」と呼ばれるものですが、その働きによって血圧の上昇を抑える効果が期待できると言われています。
クロロゲン酸は抗酸化作用を持つため、体内の酸化を防いでくれる可能性があります。
血糖値を下げる・体内の炎症を抑える・血圧を調整するといったクロロゲン酸の働きによって血圧の上昇を抑えるという効果が期待できるのです。
参考:J-Stage 摂取が胃運動および自律神経活動に与える効果の検討
高血圧の人がコーヒーを飲む場合は注意が必要
では高血圧の人がコーヒーを飲む場合、というのはどうなのでしょうか。
「コーヒーを飲むことで一時的に血圧が上がる場合もある」ということを考えると注意した方が良い点もありそうですね。
注意したいポイントをチェックしていきましょう。
参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36542728/
毎日2杯以上のコーヒーを飲むと心血管疾患での死亡リスクが2倍になる
血圧が160/100mmHg以上の重症とされる高血圧の方で、1日に2杯以上コーヒーを飲む場合に心血管疾患での死亡リスクが2倍になるという研究結果が出ています。
高血圧とされるのは140/90mmHgからなので、160/100mmHg以上となるとやはり重症ということがわかりますね。かなり高い数値となっています。
つまり高血圧の方全てというわけではなく、重症の高血圧と診断された方が当てはまるということなのですね。
1日1杯のコーヒーであれば心血管への危険性はなし
では重症の高血圧の方はコーヒーを全く飲めないのでしょうか。
そんなことはなく1日1杯のコーヒーであれば心血管への問題はないとされています。
全くコーヒーが楽しめない、というわけではないのでじっくり1杯を味わいたいですね。
血圧が高め、という方も覚えておくと良いでしょう。
1日2杯以上の摂取は避けるべき
ここまで確認してきた2つの点から考えると、コーヒーの1日2杯以上の摂取は避けるべきでしょう。
もちろんこれは「高血圧の方」に当てはまるため、血圧に問題のない方はこの限りではありません。
ノンカフェインのお茶や水など他の飲料で水分を補給しつつ、1杯のコーヒーをじっくり味わうというのが良さそうですね。
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コーヒーは過剰摂取を避けて1日3~5杯を目安に
コーヒーにはつきもののカフェインですが、過剰摂取すると「カフェイン中毒」を引き起こしてしまいます。
一概には言えませんがコーヒーの量は1日3~5杯を目安にしましょう。ただし妊娠・授乳中のかたはカップ2杯程度が推奨されています。
カフェインへの耐性はかなり個人差が大きくなっています。カフェインに弱い方は無理せず、摂る量にはくれぐれも注意しましょう。
血圧に関することだけではなく、カフェイン中毒になると嘔吐や下痢・めまいなどさまざまな体調不良が起こります。最悪の場合には命を奪ってしまうことにもなりかねません。
コーヒーの飲み過ぎ・カフェインの摂りすぎにならないように1日あたりの量はよく考えるようにしなければなりません。
[関連]コーヒー1杯のカフェイン量はどのくらい?摂取量目安やメリット・デメリットも解説
[関連]コーヒーは毎日飲んでも大丈夫?コーヒーがもたらす健康効果や注意すべきポイントをご紹介
高血圧を予防する方法
高血圧を予防するためのコーヒーの飲み方や、その他の飲み物などについて確認していきましょう。
また血圧低下に効果のある食べ物や注意したい生活習慣などもあわせてチェックすると、より高血圧対策になりますね。
コーヒーはブラックで飲む
高血圧を予防したい場合、コーヒーに含まれる成分やカフェイン以外にも注目したい点があります。
コーヒーに加えることの多い砂糖やミルク、ホイップクリームやシロップなどは普段どれくらい使っているでしょうか。
脂質や糖質が多いものは高血圧には良くありません。肥満の原因にもなってしまいますね。
日常的に砂糖やミルクをプラスしている方はブラックで楽しむことが高血圧予防の一歩となります。
カフェインには脂肪燃焼などの良い効果もあるため、高血圧対策としてもブラックで飲むことがおすすめです。
[関連]ブラックコーヒーのカロリーはゼロじゃない!ミルクや砂糖入りの場合は?
緑茶を飲む
コーヒーやワインなどに含まれるポリフェノールは、緑茶にも豊富に含まれています。
抗酸化作用のあるポリフェノールは血管が老化するのを防いでくれるため、高血圧に効果的だと言われます。
血管が拡がることで血液の流れをスムーズにしてくれるのです。
緑茶にもカフェインが含まれるため、カフェイン耐性の低い方は量に注意しつつ取り入れていきましょう。
特に緑茶は継続的に飲むことで高血圧に効果が期待できるとされています。
ココアを飲む
ココアの原料であるカカオも緑茶と同じくポリフェノールが多く含まれています。
カカオは「スーパーフード」としても再注目を集めています。そのカカオから作られるココアも高血圧予防に効果が期待できるとされていますよ。
ポリフェノールは高血圧対策に大きな働きをしてくれるのですね。
注意したいのは砂糖が加えられていない「純ココア(ピュアココア)」を選ぶようにすることです。
血圧低下に役立つ食べ物を摂る
血圧を下げる効果のある代表的な食べ物です。ぜひ参考にてみてくださいね。
- ほうれん草
- かぼちゃ
- 椎茸
- アボカド
- バナナ など
ミネラルや食物繊維が豊富な野菜や果物類は高血圧予防に効果的です。
ほうれん草やかぼちゃ、椎茸などはぜひ積極的に取り入れましょう。ミネラルは塩分を排出してくれる効果や、血管の収縮を防ぎます。
また食物繊維は動脈硬化に効果が期待できます。
バナナやアボカドも体内の塩分を排出するカリウムが豊富です。さらにマグネシウム・カルシウムも含まれています。
生で食べられるものはできればそのままだと栄養素を丸ごと摂ることができますよ。
火を通すものは薄味のスープなどにして、栄養素が溶け出した汁ごと食べるようにすると良いでしょう。
アルコール・喫煙は控える
過度の飲酒は高血圧を招いてしまうおそれがあります。
アルコールに含まれるアセトアルデヒドという物質には一時的には、血管を拡張させ血圧を下げる効果があります。
しかしアセトアルデヒドがなくなると、血管は収縮して血圧は上昇してしまいます。
またお酒を飲む際に塩分の多いものを一緒に食べる、という人も多くこの塩分の摂りすぎも血圧が上がることにつながります。
タバコに含まれるニコチンにも血圧を収縮させる作用があるため、同じく高血圧の原因となっています。
アルコール・喫煙どちらも高血圧以外の生活習慣病の原因ともなるものです。
控えるようにして高血圧対策・生活習慣病対策をしていきましょう。
適度に運動する
急な激しい運動は逆効果になってしまいますが、適度な運動には降圧効果が期待できます。
速足でのウォーキングやスロージョギングなどの有酸素運動がおすすめです。
「少しきついな」と感じる程度が良いでしょう。できれば毎日続けることが望ましいとされています。
普段全く運動をしないため、ウォーキングなどでもハードルが高いという方は家の掃除の時間を増やす・買い物に徒歩や自転車で行くなどからはじめてみましょう。
徐々にステップアップしつつ継続していくことが、高血圧対策に効果的なのです。
適度な運動で気持ちよく体を動かし、美味しいコーヒーでリラックスする。
高血圧にはストレスも大敵です。コーヒーも上手に美味しく楽しみながら、高血圧も対策していきましょう。
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この記事を書いた人
編集部ライター・営業
コーヒーフレーバーのお菓子は見かけたら必ず買ってしまうほど大好きです。コーヒー好きの両親の影響で、中学生からドリップしていました。カフェや喫茶店はもちろんですが、子どもがいるため自宅でゆっくりとコーヒーを楽しんでいます。