- せっかくハンドミルを購入したけどそう言えば使い方があまりわかっていない。
- すでに所有しているけどやり方がわからないから一度もお手入れしていない。
こんな方も結構多いのではないでしょうか?
本記事では、ハンドミル(手挽きミル)の「使い方・注意点・お手入れ方法」などについて解説をしていきます。
ハンドミルはコーヒーを淹れる上でとても大切な道具ですが、意外とハンドミルの事について知らない人は多いです。
この記事を読む事で基本的な使い方はもちろん注意しなければならない点や、意外と知らないお手入れの仕方までお分かりいただけます。
これからハンドミルの購入を検討している方はもちろん、もうすでに所有しているという方までご覧いただける内容となっていますので、ぜひご参考ください!
この記事を監修した人
この記事を書いた人
コーヒーオンラインショップ・ブログ運営/フリーライター
A&K COFFEEのKINEOです。コーヒーが大好きで、四六時中コーヒーと戯れています。現在は『コーヒー豆を完全受注焙煎にて自家焙煎するオンラインショップ』と『A&K COFFEEブログ』を運営しています。コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し共有して頂けたらと思っております。
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もくじ
コーヒーのハンドミル(手挽きミル)とは?
ハンドミルの「ミル」とは、コーヒー豆をコーヒー粉に挽くための道具のことです。
自動・電動のコーヒーミルもありますが、今回はそのミルの中でも手動のコーヒーミルを解説していきます。
呼び方については、「ハンドミル、手挽きミル、手動ミル」などありますが、これらはすべて同じ道具のことを指しています。
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グラインダーとミルの違いは呼び方だけ
コーヒー豆を粉にする道具で同じようによく聞くのが「グラインダー」ですよね。
ですが「ミル」と「グラインダー」は使用用途が同じで、呼び方が違うだけです。
手動の物や家庭用の事を「ミル」と言い、電動の物や業務用の事を「グラインダー」と言う人がいるかも知れませんが、特にそういった分け方はありません。
どちらも「ミル」であり、どちらも「グラインダー」で問題ありません。
ミルとグラインダー
主に手動と電動に分けられる
・ミル:手動
・グラインダー:電動
コーヒーハンドミルのメリット
- 電源を必要としないため、どこにでも持ち運ぶことが出来る手軽さ
- その都度コーヒー豆から粉に挽くため、コーヒーの鮮度・味・香りが良い
- 自分で粒度調整が可能なため、同じコーヒー豆でも違いを味わえる
- 感触と心地の良い音による”癒し”の効果
いつでもどこでもどんな場所でも、シーンを問わず使えるのがハンドミルです。
細かな粒度の調整もできるため、自分で調整しながら豆を挽くことができます。
コーヒーハンドミルのデメリット
- 豆を挽くのが人力
- 硬い豆だと人によっては挽けない可能性も
- 忙しい時間帯(特に平日の朝など)には向かない
自由に粒度を調整できるものの、やはり人力であるというのは面倒な点です。
極端な浅煎り豆などは非常に硬いため、強い力が必要になります。場合によっては女性の力で挽くことが難しいこともあります。
粒度によっては数秒で終わるようなものでもないため、忙しい時間帯には合いませんね。
コーヒーハンドミルの粒度
今回は、「HARIO」(ハリオ)のハンドミルを使用しながら使い方などを解説していきます。
製品名は「HARIO コーヒーミル・セラミックスリム」MSS-1TB(透明ブラック)です。
ハンドドリップは中挽きがおすすめ
一般的にハンドドリップの粒度については、「中挽き」が推奨されています。
ただし、あくまで一般的な基準ですのでご自身の好みの挽き方があればそれが良いでしょう。
好みの粒度がない場合は「中挽き」でまずは挽いていくと良いです。
その上でより濃い目の味にしていきたい場合には徐々に細かく。さっぱりと淹れたいときには粗目の粒度にしていくのがおすすめ。
フレンチプレスは粗挽きがおすすめ
今回は必要ありませんが、「フレンチプレス」の粒度は「粗挽き」が一般的です。
もちろんあくまで一般的な基準ですので、ご自身の好みがあればそれで構いません。
[関連]【専門家監修】フレンチプレスの使い方から淹れ方やお手入れ方法を解説します!
水出しコーヒーは細挽きがおすすめ
水出しコーヒーを作るときは、細挽きがおすすめです。
水出しはお湯で淹れるコーヒーと比較すると抽出効率が落ちるため、粗く挽くと味が出にくくなってしまいます。
そのため細挽きにすることで、ちょうど良い濃さの水出しコーヒーを作ることができますよ。
[関連]水出しコーヒーとは?アイスコーヒーとの違いや美味しい作り方
[関連]水出しコーヒーの作り方を解説!手軽に美味しく作るコツとアレンジレシピ
ハンドミルの粒度調節の仕方
1. 分解する
今回のような「筒形」のハンドミルの多くは、このように分解できます。
2. 粒度調節ネジで調整
ハンドミル上部の下に「粒度調節ネジ」がついていますので、抽出器具に合わせて調節をしていきます。
ポイント
- 左に回すとネジは緩み粒度は「粗く」、右に回すとネジは締まり粒度は「細かく」なる。
- 一度全て締め切ってから徐々に開いていくやり方がおすすめ
- 調節ネジを締め切ってから10ノッチ緩めたところがだいたい「中挽き」です。
ハンドミルでコーヒーを淹れる手順
1. コーヒー豆を入れる
では実際にコーヒーを淹れていきましょう。
まずはコーヒー豆を計量してコーヒーミルに入れます。
2. 水平に保ったままハンドルを回す
ゆっくりとハンドルを回して平行を保ちながら挽いていきます。
この時画像のようにテーブルなどに押し付けるようにすると平行が保ちやすいです。
3. 粒度を確認する
実際にコーヒー豆を挽き終わったコーヒー粉です。
画像は「中挽き」になっていますので参考にしてください。
4. フィルターにコーヒー粉をセット
ドリッパーとペーパー、サーバーを準備して抽出していきます。
5. コーヒーポットでお湯を注ぐ
ハンドドリップで抽出して、マグカップなどに注いで完成です。
6. コーヒーカップに注ぐ
これで抽出は終わりです。
では次に「お手入れ方法」を見ていきましょう。
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ハンドミルのお手入れ方法
基本的に水洗いは出来ません。(セラミック刃以外)
セラミック刃以外の刃の多くは金属製で出来ているため、錆などによる劣化する可能性があるのです。
ですので、固く絞った布きんなどで外観を拭き、専用のミルブラシやパソコンやカメラ用のエアーブロアでお手入れすることをおすすめします。
1. ミルを分解する
まずはハンドミルを分解していきます。
コーヒー粉が溜まっている部分が見えるように、分解していきましょう。
2. ブラシで掃除する
専用のミルブラシでコーヒー粉を掃除していきます。
ブラシはどんなものを使っても問題ありませんが、ハンドミルを傷つけないものにしましょう。
3. エアーブロアで細いところも掃除できる
エアーブロアは細かい部分の掃除に最適です。
4. 分解した手順で組み直す
組み間違えないように組み立てたらお手入れの完了です。
組み立て時の注意点
注意点
・部品数が少ないとは言え無くさないように注意する。
・ミル刃の方向(逆向き、斜め)に注意する。
・粒度調節ネジの締め過ぎに注意する。
以上の点に注意しながら組み立てを行ってください。
ハンドミルのお手入れ頻度の目安
では次にハンドミルをお手入れする頻度について解説します。
個人の感覚にもよりますが、基本的には「毎日使用するか」「たまにしか使用しないか」で変わってきます。
毎日使用する場合 | 2週間~1か月に一度のお手入れで良い |
たまにしか使用しない場合 | 使用したらその都度お手入れをする |
これで大丈夫です。
毎日使用する場合は、コーヒー粉が内部で溜まったままになったりこびり付いたりしにくいので、上記の間隔で問題ありません。
それに対してたまにしか使用しない場合は、内部に溜まったコーヒー粉からコーヒーの油分がにじみ出てミル刃やミル内部に付着してこびり付きます。
また、焙煎から日数が経過したコーヒー豆や、油分が浮いた深煎り豆などは数回使っただけでも油分が粉と一緒に固まってしまい、汚れやすくなります。
こういった豆を挽く場合には、その都度お手入れするのがおすすめです。
ハンドミルでコーヒーを飲むメリット
挽きたて淹れたてのコーヒーが飲める
良いコーヒーの条件は、挽きたて淹れたてにあります。
味や香りといった点でこれが最上のコーヒーの飲み方です。
淹れる前の準備から飲み終わるまでのすべてに癒し効果あり
社会経験の長い大人ほど日々癒しを求める傾向にあります。
大人になってキャンプなどのアウトドアでわざわざ手間暇かけて設営から撤収までやるのも、大自然の中で焚火や食事をすることに癒しを感じ、癒しを求めているからこそだと思います。
コーヒー豆をハンドミルで挽いて飲むのも、挽いている時の心地よい音に癒されます。
良い香りに癒されながら美味しいコーヒーを飲み、家にいながらキャンプのような癒しの時間を感じる事は大人の癒し時間と言えるでしょう。
新鮮なコーヒーは健康にも良い
近年の研究だと、コーヒーは体に良いという多くの報告がされています。
しかしそれはそもそものコーヒー自体が「新鮮」である事が大事です。
コーヒーの劣化速度と言うのは、表面積が大きければ大きいほど早くなります。
ですので、コーヒーというのは「粉」よりも「豆」の方が劣化速度は断然遅いので、「豆」の状態で保存して飲む直前に挽いて淹れたてを飲む事が大事なんです。
ハンドミルはこれらを叶えてくれる道具という訳ですね。
[関連]最新版コーヒー豆のおすすめランキング!購入する際の選び方や注意点は?
まとめ
これまでの解説でだいぶハンドミルについての理解が深まったのではないでしょうか。
また今回改めてハンドミルについて再確認した方も、今後コーヒーを淹れる際の参考にしてくれれば嬉しいです。
手動と電動のメリットを途中解説しましたが、癒し効果については完全に手動のハンドミルに軍配が上がるでしょう。
「人力で挽く」というデメリットは、人によっては大したデメリットにはならず、むしろメリットになってしまう人もいるのでは?と思います。
「癒し」や「楽しい」といった感じ方が出来る人には最高のコーヒー道具ではないでしょうか。
今回の記事で、もし共感を得たならぜひご自身のコーヒー道具に加えてみてくださいね。
新鮮なコーヒー豆から淹れるには、コーヒーミルが必要不可欠です。
便利で使いやすくコスパもいい、おすすめのコーヒーミルをご紹介します。
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この記事を監修した人
DONABE-COFFEE 店主
独自の「土鍋焙煎」を確立すべく、2013年10月に沖縄県名護市にコーヒー豆屋をOPEN。自家農園でのコーヒー栽培にも着手し、少量ながら毎年収穫に成功している。2021年「COFFEE SYMPHONY~コーヒーの自給自足を目指す人へ~」(つむぎ書房)を出版。
この記事を書いた人
KINEO
コーヒーオンラインショップ・ブログ運営/フリーライター
A&K COFFEEのKINEOです。コーヒーが大好きで、四六時中コーヒーと戯れています。現在は『コーヒー豆を完全受注焙煎にて自家焙煎するオンラインショップ』と『A&K COFFEEブログ』を運営しています。コーヒーの魅力や知識・技術、そして有益な情報を発信し共有して頂けたらと思っております。たくさんの方の素敵なコーヒーライフの参考になれば幸いです。