コーヒーコラム

【医師監修】コーヒーの飲み過ぎが身体に与える悪影響とは?

コーヒーの飲み過ぎが身体に与える悪影響とは?

コーヒーを飲み過ぎて、コーヒーの中に含まれているカフェイン成分を大量に摂取すると、不眠症や胃酸過多などが引き起こされる懸念があります。

身近な飲み物であるコーヒーは適度に楽しめば健康への好ましい影響が期待できる部分もある一方で、飲み過ぎるとコーヒーに含まれているカフェインが我々の健康に様々な被害が及ぶ可能性が持たれています。

適量を守れば身体にとって優れた効果も期待できるコーヒーですが、砂糖やミルクなどを入れすぎると糖尿病や脂質異常症に罹患するリスクもあります。

そのためコーヒーを飲むタイミングや飲み方を日常的に工夫することで、より健康に意識しながら愛飲できると考えられます。

今回は、コーヒーを飲み過ぎるとどうなるか、身体にどのような影響があるかなどについて詳細に解説していきます。

この記事を監修した人

甲斐沼 孟

国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医長

医師として15年以上キャリアを積み、消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医として地域医療に尽力しております。
臨床医としての日常診療業務、全国学会での学術発表や論文執筆など多角的な視点での医療活動や医療記事の執筆監修も積極的に実践しています。

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コーヒーに含まれるカフェインについて

ブラックコーヒー

コーヒーは非常に身近な飲み物のひとつであり、普段から眠気覚ましやリフレッシュのためにコーヒーを飲むなど、毎日の生活に欠かせなくなっているという場合もありますね。

コーヒーにカフェインという成分が含まれていることはよく知られていて、カフェインには「脳など中枢神経に働きかけて、眠気を抑えて、運動機能を高める興奮作用、あるいは骨格筋に機能して活動性を増大させる効果がある」と考えられています。

カフェインが身体にさまざまな作用を及ぼす点から、コーヒーの飲み過ぎは体に悪影響を与える可能性もあるので、一定の注意を払う必要があります。

日々何も考えずに飲んでいるコーヒーが、知らず知らずのうちに自分の体調を悪化させる因子となり得ることも、念頭に置いておくことが重要となります。

[関連]コーヒー1杯のカフェイン量はどのくらい?摂取量目安やメリット・デメリットも解説

コーヒーの飲み過ぎが身体に与える悪影響

不眠症など

睡眠

カフェインは化学物質のひとつであり、コーヒーを飲み過ぎて薬理学的に眠気覚ましの効果を有するカフェイン成分を摂り過ぎると眠れなくなることもあります。

これとともに、神経が過剰に刺激されて興奮や不安など心理的な状態に変化が生じる可能性があります。

カフェインには脳内で眠気を催して、神経を鎮静させるアデノシンという代謝物質をブロックする作用があります。

そして本来のアデノシンの働きを阻害して眠気を覚ますことに繋がって、不眠症を引き起こすリスクが想定されています。

不眠症とは入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒などが続く状態

不眠症とは、「入眠そのものの障害や中途半端な覚醒、あるいは早朝から目覚めて覚醒してしまう、また熟眠ができない障害などの睡眠に関する様々な問題」が期間として1ヶ月以上もの間、長期にわたって続く状態です。

不眠症として実際に出現する様式としては、「なんとなく寝付きが悪い、夜間によく目が覚めて起きてしまう、深い熟眠ができない、日中に倦怠感を覚えて意欲が低下する」など身体の様々な不調が出現する病気です。

不眠症はひどくなれば仕事内容や運転中のコンプライアンスやあらゆる課題に対する思考能力にまで支障をきたすことになるなど、肉体的あるいは精神的な健康問題を引き起こして状態悪化を助長させることもあるので要注意です。

[関連]夜のコーヒーはNG?メリット・デメリットと正しい飲み方について

胃酸過多

腹痛

カフェインの過剰摂取によって神経が過剰に興奮させられると同時に、各消化器官にも刺激が及び、コーヒーを飲んだ後に胃がムカムカして、下痢や嘔気、嘔吐症状などが出現する場合も見受けられます。

通常、カフェインには胃酸の分泌を促進する作用があると言われていて、コーヒーの飲み過ぎで胃酸過多になって腹部の調子が悪化することが考えられます。

胃酸過多になると、急性胃炎などを罹患する恐れがある

胃酸が多く分泌されると、胃の粘膜に急激な炎症が引き起こされる急性胃炎などを罹患する恐れがあります。

急性胃炎を発症すると、みぞおち辺りのキリキリとした痛みや吐き気、嘔吐、下痢などの消化器症状が生じます。

日々のストレスやコーヒーの過剰摂取に伴って胃炎の状態が長い間続いて、慢性胃炎を患う可能性も考えられます。

ひどい場合には胃の広範囲に及ぶ粘膜層に傷がついて、重篤な胃潰瘍を発症する恐れもあります。

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カフェイン中毒

カフェイン中毒とは、1度にカフェインをたくさん摂取した結果として引き起こされる薬物中毒です。

カフェインに依存してしまい、毎日大量のカフェインを摂取してしまいたくなります。

さらに「興奮症状、嘔吐感、手足のしびれや震え」といった症状が現れ、最悪のケースでは心臓の鼓動がかく乱され、不整脈を起こし死につながってしまうケースが報告されています。

[関連]【専門家監修】コーヒーのカフェイン中毒とは?摂り過ぎによる症状と対処法

妊娠中はカフェインの摂取をできるだけ控えることをお勧め

妊娠,妊婦

妊娠中は、健常時よりもあらゆる代謝能力が低下して、カフェインを摂取すると分解して体外へ排泄するのに多くの時間を費やします。

そのため、カフェインの成分が妊婦さんの体内に長く停滞することになります。

カフェインは胎盤を通過して、胎児の肝機能が未熟であるがゆえに、カフェインを十分に排出できず高濃度カフェインが胎児の体内にとどまってしまう影響で、妊娠中にカフェインを過剰に摂取すると胎児が低体重になるなどの危険性が高まると言われています。

おなかの赤ちゃんを事前に守って健康的に発育させるためにも、妊婦さんがコーヒーを大量に摂取して飲み過ぎることには十分気を付けましょう。

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コーヒーを飲む際の注意点

コーヒーに砂糖を入れ過ぎない(肥満・糖尿病予防)

砂糖

コーヒーを飲む際にいつも砂糖をたくさん入れて飲むという方も存在しますが、摂取カロリーが増加すると自然と肥満体形につながります。

砂糖を入れないブラックコーヒーの場合は、100ml当たり4kcalと低カロリーとなります。

しかし、砂糖を入れれば当然ながら入れた分だけカロリーや糖質が増加することになり、糖分の摂り過ぎは血糖値が上昇して糖尿病を発症するリスクが懸念されています。

肥満と糖尿病

肥満は、特にインスリン抵抗性を主病態とする2型糖尿病の発症危険因子のひとつとして認識されています。

肥満は糖尿病を合併するだけでなく、血管の動脈硬化を進行させて急性心筋梗塞や脳卒中など脳血管障害を誘発する原因となります。

肥満による糖尿病は、血糖値を正常範囲に維持するために過剰なインスリンを必要とする状態であるインスリン抵抗性に由来すると考えられています。

肥満が高度になればインスリンの働きを上昇させて、膵臓でインスリン分泌量を増加させる方向に働きます。

そのような状態が長期に続いて、過剰に膵臓が疲弊してインスリン分泌量が減少すると、高血糖状態が続いてしまい、肥満に関連して糖尿病を発症することになります。

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コーヒーにミルクを入れ過ぎない(脂質異常症予防)

ミルク

コーヒーにはクロロゲン酸などを代表として、カフェインを上回る量のポリフェノールが豊富に含まれています。

そのため、悪性疾患や動脈硬化などの進展予防に有効的に働くという研究報告が多く発表されていますが、コーヒーにミルクを入れればその分、脂質が増加します。

脂質を大量に摂取し過ぎると、自然と脂質異常症を発症するリスクが増すので、毎日飲むコーヒーにミルクを入れ過ぎるのは控えた方が賢明であると考えられます。

脂質異常症とは

脂質異常症は、血液中に存在する脂肪分が多すぎる、あるいはその逆に少なすぎる状態を指しています。

血中の中性脂肪やLDLコレステロールが基準値より高い状態になるなど、脂質異常症は心筋梗塞や脳卒中などを代表とする動脈硬化によって発症するリスクが高くなる、生活習慣病の引き金になると伝えられています。

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まとめ

コーヒーを飲み過ぎて、カフェイン成分を摂り過ぎる、あるいはいつもコーヒーに砂糖やミルクを大量に入れて飲む場合には、身体にどのような影響があるのか心配になる人もいらっしゃるでしょう。

覚醒効果を有するカフェインを摂り過ぎると、不眠症などさまざまな症状が現れることがありますし、胃酸過多に陥る可能性も懸念されています。

また、コーヒーを飲む際には糖尿病や脂質異常症を防ぐために、砂糖やミルクを入れ過ぎずにコーヒーそのものの味わいや香りを楽しむのがおすすめです。

健康を守り、コーヒーをおいしく味わうためにも、砂糖やミルクを適量摂取するように意識しましょう。

コーヒーの飲み過ぎや飲み方に普段から気を付けていれば、コーヒー自体には精神的なリラックス効果やポリフェノールによる抗酸化作用も発揮できて、健康状態に良好に寄与することも期待できます。

今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

この記事を監修した人

甲斐沼 孟

甲斐沼 孟

国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医長

医師として15年以上キャリアを積み、消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医として地域医療に尽力しております。
臨床医としての日常診療業務、全国学会での学術発表や論文執筆など多角的な視点での医療活動や医療記事の執筆監修も積極的に実践しています。
様々な病気の概要や健康の悩みなどに対して、これまで培ってきた豊富な経験と医学的知識を活かして問題解決できるように邁進しております。

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