見る人を楽しませてくれるラテアート。自分でも作れたらいいなと思った事はありませんか?
実はそれ程材料や道具をたくさん揃えなくても、100円均一で売っているような道具を使って自宅でできてしまうんです!
絵が苦手という方でも挑戦できます。
ラテアートの有名店・HAT COFFEEさんが、プロの技と素人でも上手く描けるコツを惜しみなく教えてくださいました。
ぜひ挑戦して、自分だけのオリジナル作品を作ってみましょう。
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ラテアートとは
エスプレッソの上にスチームミルクとフォームミルクを注ぎ、その上に絵を描くラテアート。
目でも楽しめる、飲む芸術品と言えます。
ラテアートには2種類あり、フリーポアとエッチングという手法があります。
フリーポアはエスプレッソとミルクを一気に注ぐ手法で、注ぐタイミングによって一瞬で決まってしまう、難易度の高い技。
エッチングは、泡の上にチョコレートソースなどで絵を描いていく手法です。
フリーポアほど難しくはありませんが、プロレベルになるまではかなりの練習が必要です。
今回はエッチングのやり方について解説して行きます。
2Dラテアート(エッチング)の作り方
2D・3Dのラテアートが人気の東京・蔵前にあるカフェ、HAT COFFEEさん。
店主でラテアーティストの松野浩平さんに、初心者でも作れる2Dラテアートを教えていただきました。
素人でも練習しやすいというエッチングの手法で作っていきます。
蔵前のHATCOFFEEは、好きなものをラテアートにしてくれるエンターテインメント空間
1. 材料・道具を揃える
材料
- インスタントコーヒー
- 牛乳(無調整)
- チョコレートソース(ハーシーズのチョコレートシロップでも可)
道具
- ミルクフォーマー(100円均一のでも可)
- 耐熱容器のピッチャー
- カップ
- 絵を描くためのピック(竹串やつまようじでも可)
牛乳はスーパーやコンビニなどで入手できる成分無調整のものを。
豆乳やアーモンドミルクでも代用できますが、アーモンドミルクの場合、分離しやすく綺麗なフォームミルクを作る事が難しいです。
ミルクフォーマーは1,000円台から買えますが、100円均一で売られているものでもOK。
ただし電池の消耗が激しい機材なので、たくさん練習をしたい方には充電式の電池を使うのがおすすめです。
また耐熱容器は100円均一のものでもOK。
またエッチングの場合、注ぎ口がないものでも大丈夫です。
カップはお好みのもので大丈夫ですが、泡立てたミルクが足りなくなる可能性もあるので、あまり大きすぎない方が良いです。
ピックは竹串や、爪楊枝などでも代用できますよ。
2. 耐熱容器にミルクを入れて、電子レンジで温める
耐熱容器のピッチャーにミルクを250cc入れ、電子レンジで2分30分加熱します。
時間は牛乳の量だったりカップの大きさによって違うので、何度チンしても大丈夫。55度~70度程度になるまで温めましょう。
ミルクは絵を描いている内に冷えてしまうと泡が弾けてしまうので、チョコレートソースが上手く乗らなくなります。
そのため、70℃くらいが理想的です。(慣れると温度が目安でわかるようになりますが、最初は温度計で計るのがおすすめ)
エスプレッソマシンだと加熱と泡立てが一緒にできるようになっているので効率的ですが、ご家庭ではこの方法でのんびりやってOKです。
[関連]コーヒー用温度計(サーモメーター)の人気おすすめランキング
3. ミルクを温めている間にベースドリンクを作る
ミルクを温めている間にベースとなるドリンクを作ります。
インスタントコーヒーを大さじ1杯(味の好みやカップの大きさで増減も可)、このくらいの分量で濃い目に溶かして「疑似エスプレッソ」にします。
コーヒーが苦手な方はココアや抹茶を使ってもOK.。
ただし、粉末なので時間が経つとどんどん浮き上がってきてしまい、気泡がたまって汚くなりやすいデメリットも。
見た目重視の方はインスタントコーヒーで始めた方が良いです。
4. 温めたミルクを撹拌してフォームミルクを作る
温まったミルクをミルクフォーマーで撹拌し、泡立てます。
綺麗なラテアートを作るためには、綺麗な泡作りが大事。実はこの作業が最も重要で難易度が高いです。
少し上の方で斜めにフォーマーの先を入れて3秒ほど回し、ミルクに対流を作る事で泡がぶつかるような渦を作ります。
何センチ入れるかはマシンパワーやカップの大きさで大きく変わるので、自分なりの場所を見つけていくのがおすすめ。
泡ができたら中に押し込んでいき、それを何度か繰り返して全体に泡を行き渡らせます。
マシンパワーにもよりますが、早い場合で15秒、慣れないうちは1分~2分かけて大丈夫です。
ミルクが冷めたらまた温め直しても大丈夫なので、焦らずやる事がポイント。
▼詳細は動画で見ることができます。
[関連]【バリスタ監修】フォームミルクとは?上手な作り方やスチームミルクとの違い
5. 上の余計な泡の部分をすくって捨てる
下の部分までこのくらいの綺麗な泡になっていれば、フォームミルクの完成です。
シルクのような美しい光沢ですが、初心者が一発でここまでできる事は難しく、プロでも完璧な泡作りには苦戦する事も。
最初は失敗して当たり前なので、焦らずに何度もトライしてコツをつかんでいきましょう。
泡を入れ込んでいる過程で入り切らなかった部分が上部にたまってしまうので、その部分を薄くすくって捨て、平らに近づけます。
プロのポイント
上部の泡を取り終わって時間が経っているようであれば、泡と水分が分離している可能性も。
下に水分が溜まった状態でカップに注ぐと水分だけが出ていき、ラテというよりカフェオレになってしまいます。
その場合ピッチャーをクルクル回し、机の上でトントンとして全体を軽く混ぜましょう。
真ん中にできたドーナツ状の泡がなくなるまでこれをすることで泡と水分が混ざります。
ミルクがきめ細かくないと文字や細い先を描くのが難しいので、とにかく混ぜる事に注力します。
6. フォームミルクをカップに注ぎ、チョコレートソースも準備
先程用意したベースドリンクの上から、カップのふちギリギリまでたっぷりとフォームミルクを注ぎます。
チョコレートソースは適量を耐熱容器に入れて電子レンジで5秒程度、気持ち温めましょう。(やり過ぎ注意)
お皿に入れて加熱しても良いですが、空気にふれる部分が多くなるため乾燥しがちなので、画像の様な容器がよりおすすめです。
チョコレートソースの選び方
キャラメルシロップなどでも代用できますが、絵を描いた時に線が薄くなってしまいます。
その点、黒に近い色のチョコレートソースなら、はっきりと濃く表現できて写真映えもバッチリ。
チョコレートソースは粘度が高い事もあり、ラテアートとの相性が抜群なんです。
ただ、開封後長く経っているものだと乾燥が進み、ミルクの泡を弾いてしまい描きにくくなるので、なるべく早めに使いきりましょう。
「ハーシーズチョコレートシロップ」は粘度も高く、小さく使い切れるサイズの物も売っているのでプロもおすすめです。
それぞれ製品によって特性も違うため、色々使ってみて自分に合うものを探してみるのもいいでしょう。
7. 泡を乗せたり、チョコレートソースを使って絵を描く
スプーンでフォームミルクの泡を乗せる
先程作ったフォームミルクの余った分を使い、泡を乗せていきます。
モチーフは「ひつじの珈琲タイム」のロゴ、ひつじです。
ひつじの体の部分は白くするため、スプーンで泡を乗せます。乗せる量は大体の目安でOK。
時間が経つとフォームミルクの分離が進んでくるので、泡は早めに乗せましょう。
泡の上からチョコレートソースで輪郭を描く
ここでチョコレートソースの登場。ピックの先に適量取り、ミルクの白い部分に線となる部分を描きます。
線ははみ出しても大丈夫。後から修正ができるので、最初はそこまで細かくしなくてもOKです。
ちゃんとミルクの部分を乗せてしまえば白い部分をなぞるだけでいいので、描くのが早くなって楽です。
線がにじみやすい場合は、ミルクの水分が緩く、泡が混ざりきっていない可能性も。
上手くいかない場合は何が原因か最初はわかりにくいですが、何度かトライしていくうちにコツがわかってきますよ。
細かい文字も入れる
ひつじの下にあるカップと中にある文字も描きます。かなり細かい作業なので慎重に。
ベースのフォームミルクは注いだ瞬間から劣化が始まりますが、大体30分~40分置いていても大丈夫です。
お店では時間勝負ですが、ご家庭での練習なら40分間描き続けてもOKなので、自分のペースで焦らず楽しみながらやりましょう。
頬を赤くしたい場合など、お好みでストロベリーソースなどで色付けしても楽しいですよ。
プロのポイント
カップの縁と背景をはっきりさせたい時は、ピックにミルクを付けて境目に白を乗せるとパキッとしてメリハリが出ます。
逆に線がなじんでいくような感じにするのであれば、この技は使わない方がいいので、お好みでOKです。
チョコレートに少しミルクを混ぜれば線が薄くなるので陰影を付ける事もできます。
8. 完成!!
線がはみ出した部分の細かい調整などが終わったら完成です!写真も撮りましょう。
プロが作るとこうなりますが、初心者の方はもちろんこのクオリティをいきなり目指すのは至難の技。
自分もいつかこんなに美しいラテアートを作るんだという目標を持ちつつ、何度か練習を繰り返していきましょう。
コーヒーをすくって作るラテアートの方法
チョコレートソースで絵を描く方法の他にもう1つ、コーヒー部分をすくって描く方法もあります。
チョコレートソースがない場合でも手軽にできるので、ぜひこちらにも挑戦してみてください。
1. スプーンを使い、フォームミルクの泡を乗せる
コーヒーとフォームミルクの作り方まではこれまでと同じです。
今回はもう少しひつじをアップで描くので、前回より多めに泡を乗せていきます。
ミルクが足りなくなった場合は、継ぎ足して温め直してもOKです。
2. コーヒーの部分をすくって線を描く
下のコーヒー部分をすくってコーヒーの色のみで絵を描いていきます。
今回はひつじのシンプルな線なので表現しやすいですが、にじみやすいので複雑なシルエットのものなどはやはり難しいです。
その場合はチョコレートソースで描く技法をおすすめします。
3. 完成!!チョコレートソースで描いた場合との違いを見てみましょう
コーヒーの色だけでもこんなに綺麗に描けました。
淡い線が絵の持つ雰囲気とマッチして、優しい感じが素敵です。
チョコレートソースで描いた時との違いを比べてみると、濃淡が全く違いますね。
こちらは淡い分、写真で撮った時に線がはっきり写りにくいというデメリットもあります。
線が細かいもの、写真映えするものを作りたいのであれば、断然チョコレートソースの方がおすすめです。
編集部メンバーにも作らせていただきました!
全くの初心者が作ったらどんなものが出来上がるのか、プロ指導の下、編集部がミルクの泡立てから挑戦しました。
チョコレートソースを使って描いた技法です。プロの作品との違いを見比べてみましょう。
ミルクの泡立てから線の仕上がりまで、初めてにしては非常に良いとの高評価をいただきました。
初心者の声として「ミルクを泡立てる際に溢れてしまう」「チョコレートは描きやすいが、どのくらい付ければいいかわからない」という声があがりました。
プロのコツとして、ミルクを泡立てる際はフォーマーのボタンを長押しせず、細かく連打して少しずつ混ぜると溢れずに良いとの事です。
チョコレートソースは、ピックの先端が少し出るくらいで、お好みの量を付けてOKだそうです。
ぜひ世界に1つしかない自分だけの作品作りを
プロ直伝のラテアート作成、 ぜひ挑戦して、世界に1つしかないオリジナル作品を作ってみてください。
ラテアートは、絵が苦手な方にもおすすめだそうです。
のんびり趣味として始めるのも良し、上達したら誰かに作ってあげたり、SNSで披露するという目標を持って頑張るのも楽しそうです。
一回で完璧に作ろうとせず、めげずに何度もトライしてコツを掴む事が大事との事。失敗を恐れずにチャレンジしましょう。
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この記事を書いた人
編集部ライター
喫茶店で飲む本格的なものはもちろん、自分で入れるインスタントやドリップ、自販機やコンビニのコーヒー、銭湯のコーヒー牛乳も大好き。
コーヒー味のお菓子も含め、あのほろ苦い味と独特な香り、風味すべてが愛おしいです。
推しコーヒーはハワイのコナ。