「オシャレなプレス式でスッキリしたコーヒーを味わいたい」
「忙しい朝にコーヒーを淹れると味がブレてしまう」
「毎日コーヒーを飲むので、お手入れが簡単な抽出器具が欲しい」
こんな悩みを抱えている方には、『アメリカンプレス』がおすすめです。
『アメリカンプレス』はフレンチプレスのような見た目ですが、とても使い勝手がよく、美味しいコーヒーを淹れることができる器具です。
この記事では、気軽に美味しいコーヒーができると好評な『アメリカンプレス』の淹れ方や魅力について解説します。
ぜひ最後までお読みください。
この記事を監修した人
J.C.Q.A.コーヒーインストラクター1級
本業でコーヒーに携わること約9年。見事にコーヒー沼にはまりインストラクター1級の資格を取得。
現在はコーヒーの商品選定や品質管理を行っており、より深みにはまっています。鑑定士を目指し勉強中です。
この記事を書いた人
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もくじ
圧力をかけてコーヒーを抽出するアメリカンプレス
アメリカンプレスは、圧力をかけてコーヒーを抽出するプレス系コーヒーメーカーのひとつ。
抽出方法は透過式で、コーヒーに圧力をかけてお湯を通します。ドリップ式に近い抽出方法となっています。
アメリカンプレスの主な特徴をまとめると以下の3つです。
寺町 崇秀
フレンチプレスと形がよく似ていますが、フレンチプレスは浸漬式の抽出方法です。
すっきりした味わいが特徴の透過式と比べ、まろやかな味わいと穏やかな質感が特徴です。
同じコーヒーをそれぞれの器具で抽出し味を比較するのもおもしろいですよ。
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コーヒーポットをセットしてプレスするだけ
アメリカンプレスの抽出に技術は不要で、誰でも簡単に美味しいコーヒーができます。
ポットに付いているフィルターの網目も100ミクロン(0.1mm)ととても細かく、コーヒーオイルはしっかり抽出しつつ微粉の混入は少なくなります。
また本体は安全性と耐久性のある「トライタン製」であることに加え、二重構造になっているため、お湯が入っても本体が熱くなりません。
レッド・ドット・デザイン賞を受賞するほどの優れたデザイン
レッド・ドット・デザイン賞は「デザインの革新性、機能性、エコロジー、耐久性」など9つの基準から審査され、評価が高いと贈られる賞です。
器具の佇まいはもちろん、抽出時のお湯とコーヒー液のコントラストもオシャレです。
ペーパードリップでは紙フィルターにオイルが吸着されてしまうため、さっぱりした印象の風味になります。
しかしアメリカンプレスならばコーヒーオイルまで抽出されることで、オイルのコクと風味なども余すことなく堪能できますよ。
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アメリカンプレスとフレンチプレスの違い
同じプレス式のコーヒー器具で有名なのはフレンチプレスです。
フレンチプレスとアメリカンプレスとの違いは、『抽出時間』と『片付けの手間』が挙げられます。
アメリカンプレスは短時間で抽出できる
アメリカンプレス | 30~1分30秒の蒸らしをしてからプレス |
フレンチプレス | 浸漬に4分 |
アメリカンプレスとフレンチプレスは両者とも抽出にテクニックは不要ですが、出来上がる時間に差があります。
味の好みによって多少抽出時間は変わりますが、比較的アメリカンプレスの方が短時間で抽出ができます。
アメリカンプレスは後片付けが簡単
アメリカンプレスはフレンチプレスに比べて片付けが簡単です。
アメリカンプレスはコーヒー粉をポットに入れるので、抽出後のコーヒー粉はポットに詰まったものを捨てるだけで済みます。
ポットも取り外しができるため後片付けが手軽ですよ。
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アメリカンプレスとエアロプレスの違い
アメリカンプレスと似た商品でエアロプレスがあります。
この2つでは『コーヒー粉を浸漬させる方法』と『完成したコーヒーがどこにできるか』が違います。
コーヒー粉を浸漬させる方法
アメリカンプレスはポットのついたプランジャーをプレスするだけに対し、エアロプレスはパドルと呼ばれるヘラで攪拌させることでコーヒー豆を浸漬させます。
エアロプレスは攪拌の具合によって味わいが変わってしまいますが、アメリカンプレスなら誰がやっても同じように抽出ができます。
完成したコーヒーがどこにできるか
アメリカンプレスでは、プレスして抽出されたコーヒーは本体に残るので注ぐだけです。
エアロプレスでは別の容器(サーバーやマグカップなど)にプレスします。
エアロプレスは抽出時に大きな力をかけるため、容器の破損やケガを避けるために、マグカップや樹脂製のサーバーなどの頑丈なものを使用しましょう。
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アメリカンプレスの使い方
それではアメリカンプレスの使い方について解説します。
今回はarktrading社製のアメリカンプレスで、コーヒーを淹れてみます。
1. コーヒー粉は中挽きにする
コーヒーの粒子が細かすぎると金属フィルターの網目が詰まったり、プレスをする際に過度に力が必要になり、破損の原因になるので注意。
そのため中挽きなど粗目の粉を使いましょう。
ポットにコーヒー粉(20g)を入れる
粉がこぼれやすいので注意しましょう。
粉がこぼれないようにするにはスプーンを使うか、別売のファネル(漏斗)を使うといいですよ。
ポットは「カチッ」と閉まる構造
こぼれないようにしっかり締めましょう。
2. プランジャーをセットしお湯につける
熱めのコーヒーが好きな人は、事前に本体を温めておくといいです。
本体に90℃前後のお湯(355ml)を入れてプランジャーをセット。
ポットをお湯に浸かるまで下ろす
ゆっくりとお湯につけていくような感じです。
3. 30秒~1分30秒ほど蒸らす
ここでコーヒーの成分が抽出しやすくなるように、1分30秒ほど『蒸らし』をします。
蒸らしの時間が長くなるほどコクのあるコーヒーになるので、自分好みの味になる時間を見つけましょう。
4. 40秒~60秒ほどでプレスしていく
蒸らしの時間が終わったらゆっくりプレスします。
まっすぐゆっくり押さえるのがポイントです。
斜めに押さえ込んだり、力任せに早くプレスしようとすると破損の原因になるので注意。
5. カップに注いで出来上がり
ゆっくりカップに注いで完成です。
使ってみるとわかりますが、注ぎ口の水切れがとても良いです。
コーヒーを注ぐ時にテーブルに垂れることもないのは嬉しいポイント。
▼出来上がったコーヒーがこちら!
アメリカンプレスを使い終わった後のお手入れの仕方
アメリカンプレスの片付けはたった2ステップ。
① ポットに入っているコーヒーの粉を捨てる
② 中性洗剤で洗う
これだけなので、とても簡単ですね。
1. コーヒー粉を捨てる
アメリカンプレス上部を外す
使い終わったコーヒーかすがありますので、これを捨てるだけです。
コーヒー粉を捨てる
コーヒー粉をそのまま捨てるだけ。
ちなみにコーヒー粉には消臭効果もあるため、ゴミなどと混ぜて捨てるのがおすすめですよ。
2. 中性洗剤で洗う
アメリカンプレス公式HPにもあるように、アメリカンプレスは毎回洗剤で洗いましょう。
コーヒーの油分がついたままになると、シリコンゴムの劣化の原因になるので気をつけてください。
ただ、すぐに2回目の抽出をする場合はサッとすすぐだけで問題ありません。
アメリカンプレスはパーツも分解しやすいのでお手入れもしやすくなっていますよ。
ワッシャーは紛失しやすいので注意
取り外したパーツはなくしやすいもの。
特にワッシャーは小さいので、紛失しないよう気をつけながら洗います。
洗浄後はしっかり乾かす
ちなみにアメリカンプレスは、家庭用の食器洗浄機にも対応しています。
アメリカンプレスのデメリット
アメリカンプレスは1度に淹れられる量が多くて2杯程度なため、大人数に対して淹れることには不向きです。
またポットが小さいため、コーヒー粉を入れるのがやや大変なことが難点。ゆっくり入れないとこぼれてしまいます。
専用のファネル(漏斗)を使えばこぼす心配はなくなりますよ。
アメリカンプレスを使ってコーヒーを飲む良さ
アメリカンプレスで抽出されるコーヒーは、コーヒーオイルがしっかりと抽出されるため風味の良いコーヒーになります。
しっかりとコーヒー豆の個性と、オイルの風味を楽しみたい人にオススメな器具です。
金属フィルターでの抽出になりますが、フィルターの網目が細かいので微粉もそこまで気になりません。
ペーパードリップでさっぱりとコーヒーを飲むのも良いですが、ペーパードリップよりもアメリカンプレスの方が素材本来の味を楽しむことができるでしょう。
寺町 崇秀
少しでも微粉が気になる方は、抽出したコーヒーを最後まで注ぎきらないようにしましょう。
プレスに微粉はつきものですが、プレスでしか味わえないコーヒーオイルのアロマを楽しめるため、微粉が混ざるのを差し引いても、非常におすすめの抽出器具です。
まとめ
今回は、今注目のプレス式コーヒー抽出器具『アメリカンプレス』についてレビューしました。
まとめると以下のようになります。
- 操作が手軽で味わいもブレにくい
- コーヒーの濃さの調整がしやすい
- 片付けも簡単
- コーヒー豆の個性がしっかり味わえる
- なによりオシャレ
今までおうちでコーヒーを淹れたことがないコーヒー初心者さんから、いろんな味のコーヒーを味わいたいコーヒーマニアまで幅広い人に活躍が期待できる器具といえるでしょう。
オシャレな見た目は、これからコーヒーを初めてみようという人へのプレゼントにも最適。
アメリカンプレスを使うことで、また新しいコーヒーの魅力を発見できるはずなので、ぜひ使ってみてくださいね!!
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この記事を監修した人
J.C.Q.A.コーヒーインストラクター1級
本業でコーヒーに携わること約9年。見事にコーヒー沼にはまりインストラクター1級の資格を取得。
現在はコーヒーの商品選定や品質管理を行っており、より深みにはまっています。鑑定士を目指し勉強中です。
この記事を書いた人
たかのり
フリーライター
コーヒー愛好歴8年のライター。
初めてケニアコーヒーを飲んだ時、あまりの美味しさ感動してコーヒーにハマりました。
これまでに全国の自家焙煎コーヒー店から焙煎豆を購入しています。
最近は深煎りの豆をアメリカンプレスで抽出してコーヒーオイルを味わうのがマイブームです。