コーヒーの特徴と淹れ方

ブルンジコーヒーの特徴とは?美味しい淹れ方や等級、歴史などを解説

ブルンジコーヒーの 特徴や淹れ方を解説

アフリカの小国であるブルンジ共和国では、アフリカ系コーヒーと同じような特徴を持ったコーヒーが栽培されています。

ほどよい酸味や甘い香りが人気のアフリカ系コーヒーの中でも、とても甘みに特徴のあるブルンジコーヒー。

日本ではあまり多く普及しているわけではありませんが、とても魅力的な味わいをしているのでぜひこの機会に知っておきましょう!

この記事を書いた人

吉野

吉野

編集部ライター

編集部ライター。コーヒーの深さ、面白さに気づきコーヒーの良さをもっと世間に広めようとひつじの珈琲タイムの立ち上げに関わる。

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ブルンジコーヒーとは

ブルンジ

ブルンジコーヒーとは、東アフリカに位置するブルンジ共和国で栽培されるコーヒーのことです。

人口はわずか1,000万人ほどの小国で、山岳地帯ということもありコーヒー栽培に適した土地と言われています。

ブルンジという国自体、日本で有名なわけではありませんが、高品質なアラビカ種を生産している国として知られています。

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北海道の1/3ほどの面積で栽培されている

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ブルンジ共和国の面積は北海道のわずか1/3ほどで、人口も少ないため決して大国とは言えません。

世界貧困国として数えられている国で経済指標でも世界最低レベルとなっていますが、主要産業は農業。

最も低い標高は772mほど、国土の大部分は標高が1,500m以上なのでコーヒー栽培に適した土地となっています。

高品質なアフリカ系コーヒーとして有名

アフリカ

多くのブルンジ農家がコーヒー栽培を行っており、自給農業でもあることからとても農業の質が高いのです。

輸出に頼っている国でもあることから、コーヒー栽培に適した土地を活かして高品質なアフリカ系コーヒーを栽培。

標高の高さと一日を通したときの気温差、栄養満点な火山性の土壌などを活かしてとても美味しいコーヒーに仕上がっています。

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ブルンジコーヒーの特徴と味

コーヒー栽培に適した条件が揃っている土地柄

コーヒー栽培地の標高

ブルンジ共和国が山岳地帯であることは先ほど説明した通りですが、人口が密集している地域は標高1,400m~1,800m。

コーヒー栽培はもちろんのこと、バナナやとうもろこし、インゲン豆などの輪作が行われており高い生産性を誇ります。

しかし、面積の少なさや交通インフラの悪さから、世界的に見た輸出量はとても少なく世界シェアは1%にも満たないと言われています。

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苦味や酸味は少なくやわらかな甘みが特徴的

ブラックコーヒー

アフリカ系コーヒーはとても酸味が強くやわらかな甘みが特徴的ですが、ブルンジコーヒーは苦味や酸味が抑えられています。

その分、甘みがしっかりと出ており心地よくやわらかな甘みを強く感じられるコーヒーに仕上がっているのです。

とてもさっぱりとした後味なので、誰にでも飲みやすくコーヒー初心者にもおすすめできるコーヒーです。

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深煎りにするとチョコレートのような味わいも感じられる

フルーティでフレッシュな香りと蜂蜜やチョコのような甘み

浅煎り寄りにするとジャスミンのような華やかな香りを感じられる一方、深煎りにするとチョコレートのような甘みがしっかり感じられます。

深煎りにすることでコクが出てくるため、深いコクと特徴的な甘みを感じられる焙煎度合いです。

アフリカ系コーヒーの独特な野生感はあまりなく、上品な味わいになっているのもブルンジコーヒーの特徴です。

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ブルンジコーヒーの味わい

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ブルンジコーヒーの等級

産地+サイズ+精製方法で格付けされる

人気度 評価

ブルンジコーヒーの等級は、生産地域による格付け+サイズによる格付け+精製方法による格付けがあります。

これら3つの組み合わせで銘柄として表記されているため、購入時にはぜひチェックしてみましょう。

格付けごとの等級

格付方法等級
産地カルシ
産地カヤンザ
産地ンゴジ
サイズAA
サイズA
サイズB
精製方法フリーウォッシュト(FW)
精製方法セミウォッシュト(SW)

ブルンジコーヒーの等級は生産地域が大きく分けて3種類、サイズも3種類、精製方法が2種類。

生産地域は他にも多くの地域がありますが、特に有名で美味しいとされている地域が「カルシ、カヤンザ、ンゴジ」です。

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ブルンジコーヒーの歴史

1930年代にコーヒー栽培がスタート

農作物 生産

ブルンジコーヒーの始まりは、1930年代でベルギーの植民地時代からスタートしています。

アフリカは山岳地帯が多いこともあり、多くの成功例があったこともコーヒー産業を押し上げるきっかけとなりました。

標高がとても高い土地柄であったことからすぐにコーヒー栽培は軌道に乗り、順調にコーヒー産業は成長していったのです。

コーヒー栽培に適した土地なので順調に成長

コーヒー栽培地の標高

土地面積はとても狭いブルンジですが、山岳地帯がコーヒー栽培に適していることから順調に成長しました。

主に標高1,600m地点で栽培されており、昼夜の気温差が激しく実が引き締まったコーヒー豆になるためです。

実が引き締まると甘みが強く出てくるため、現在においてもブルンジコーヒーは甘みに特徴のあるコーヒーとして知られています。

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1997年には総輸出の88%がコーヒー豆となる

ロブスタ種

順調に成長していったブルンジコーヒーは、1997年にはブルンジ総輸出の88%がコーヒー豆となるほどでした。

しかし耕地面積はこの時点においてもわずか2.6%ほどと、生産量を増やすには課題が山積みであったという状況。

コーヒー豆よりも穀物や根菜類など、国内産業に重点を置いていたため以降は総輸出が低下していくことになります。

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2015年には総輸出の33.6%まで低下

コーヒー豆

2015年には総輸出の33.6%にまで低下してしまい、ブルンジにおける輸出品としては第2位に転落。

狭い地域ながら土地柄を活かしてコーヒー栽培をしてきましたが、農民一人あたりの平均耕地も狭いため、生産量を増やすには難しい状況となっていたのです。

食糧生産が悪化している国でもあるため、他国からの食糧援助がなければ生活していけない国でもあります。

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ブルンジコーヒーの美味しい淹れ方と飲み方

ブルンジコーヒーは焙煎度合いによって香りや味わいが全く異なるので、ぜひ生豆から購入してみてください。

浅煎りにするとジャスミンのような香りを楽しめる

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浅煎りから中煎り程度に焙煎すると、ジャスミンのような華やかな香りを感じられるコーヒーになります。

スッキリと飲めるブルンジコーヒーですが、よりさっぱりとした後味で飲みたいときには浅煎りがおすすめ。

鼻にすっと抜けるような香りにもなっているので、爽やかな味わいを感じられますよ。

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深煎り寄りに焙煎して甘みをより楽しむ

roasting_028

ブルンジコーヒー豆を深煎りにすると、とてもコクがしっかりと出て甘みがしっかりと出ます。

重厚でコクのある味わいになることで、チョコレート感が増したコーヒーとして楽しむことができます。

ブラックでももちろんのこと、ミルクとの相性も良くなりますのでカフェオレ・カフェラテなどもおすすめです!

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豆の挽き方は抽出方法に合わせる

コーヒー豆の挽き方

コーヒー豆の挽くときは、抽出方法に合わせて調整する必要があります。

挽き目と抽出方法が合っていないと、成分がうまく引き出せず薄味になったり、逆に成分が出すぎてしまい苦味やえぐみの強いコーヒーに仕上がってしまいます。

ブルンジコーヒー特有の風味を楽しむためにも、抽出方法に合わせて挽き目を変えましょう。

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まとめ

ブルンジ産のブルンジコーヒーはその土地柄もあり、あまり生産量が多い地域ではありません。

ですが、オンライン通販などでも徐々に飲めるようになってきているので、手に入る機会は増えてきています。

とても特徴的な甘みが人気なので、高品質なアフリカ系コーヒーとして見つけたらぜひ飲んでみてください。

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この記事を書いた人

yoshino

吉野

編集部ライター

かつてプロのパティシエを6年間経験。コーヒーとスイーツとのマリアージュの面白さに気づき、様々なスイーツとコーヒーとのペアリングを追求している編集部ライター。
休日は自分で作ったスイーツと、コーヒーでゆったりとしたコーヒータイムを送っています。

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