急冷式アイスコーヒー、ホットコーヒーとは異なる魅力のある水出しコーヒー。清涼感があり、暑い季節などにはぴったりですよね。
ではそのカフェイン量にはそれぞれ大きく違いがあるのでしょうか。水出しコーヒーのカフェインはどのくらい?
コーヒーを楽しむ際に気にされる方も多い、カフェイン量について詳しく調べてみました。
水出しコーヒーにおすすめの豆もご紹介します。
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もくじ
水出しコーヒー(ダッチコーヒー)とは
コーヒー粉と水を用意し、ゆっくり・じっくりと時間をかけてコーヒーの美味しさを抽出する水出しコーヒー。
お湯で一気に成分を抽出するハンドドリップと違い、水によって少しずつ成分を染み出させていきます。
苦味やえぐ味が出にくく、まろやかな飲み口になるのが特徴。口当たりの良い抽出法として人気です。
[関連]【専門家監修】ハンドドリップの基本的な淹れ方や美味しく淹れるコツを解説!
水出しコーヒーと急冷式アイスコーヒーの違い
水出しコーヒー | 急冷式アイスコーヒー | |
作り方 | 時間をかけて水で抽出する | お湯で抽出した後に冷やす |
味や香り | まろやかでスッキリ | キレやボディ感がある |
同じように思われがちな2つの抽出方法ですが、作り方に大きな違いがあります。
お湯で抽出したものを冷やす、ホットコーヒーに氷を加えるなどの作り方をするのが急冷式アイスコーヒー。
味わいはキレやコクが感じられるものが多く、しっかりとしています。
一方、水出しコーヒーは水で少しずつ時間をかけながら、冷蔵庫の中で抽出していく方法。
クセのないまろやかな口当たりと、スッキリとした後味のコーヒーに仕上がります。
[関連]【専門家監修】アイスコーヒーとコールドブリューの違いを詳しく説明します!
水出し、ダッチ、コールドブリューの違い
「水出し、ダッチ、コールドブリュー」はどれも「水を使って抽出したコーヒー」のことで、呼び方は異なっても同じもの。
水出しコーヒーは、お店や商品によってダッチコーヒーやコールドブリューと呼ばれています。
コールドブリューはアメリカで作られた呼び方。ダッチはインドネシアという説があります。
[関連]ダッチコーヒー(水出し)用コーヒー豆のおすすめランキング!
水出しコーヒーのカフェイン量は多い?少ない?
抽出方法別のカフェイン量を比較
スターバックスのコーヒー | カフェイン量 |
---|---|
ドリップコーヒー | 189mg |
コールドブリューコーヒー | 121mg |
スターバックスのショートサイズでそれぞれを比較してみました。
水出しコーヒーの方が、ホットコーヒーに比べて60mgほどカフェイン量が少ないようです。
水に比べてお湯で抽出する方が、成分が溶け出しやすくなるといったことから若干の差が生まれています。
ホットに比べれば少ないが、大差はない
飲み物の種類 | 容量 | カフェイン量 |
---|---|---|
ドリップコーヒー | 100ml | 60mg |
インスタントコーヒー | 100ml | 60mg |
ボス レインボーマウンテンブレンド | 185ml | 60mg |
ワンダ モーニングショット | 185ml | 60mg |
レッドブル | 250ml | 80mg |
モンスターエナジー | 355ml | 142mg |
リポビタンD | 100ml | 50mg |
メガシャキ | 100ml | 100mg |
コーヒー単位ではカフェイン量にそこまで大差はありません。
一般的なエナジードリンクのカフェイン量は表の通り。一般的なコーヒーに比べて容量が多いこともあり、コーヒーとの併用には注意が必要です。
それぞれ「1本あたり」のカフェイン摂取量と考えると、やはりエナジードリンクにカフェインが多く含まれることがわかります。
[関連]エナジードリンクとコーヒーのカフェイン量の違いを解説!
水出しコーヒーは妊娠中にOK?NG?
急にカフェイン断ちをするのは逆に危険
長期にわたってカフェインを摂っていた人が突然カフェインを断つと、不快な症状があらわれることがあります。
これを「カフェイン離脱」と呼びます。
人によって異なりますが、最も多いカフェイン離脱の症状は頭痛。また、著しい疲労感・眠気・集中困難・抑うつ気分なども。
風邪をひいた際のような吐き気、節々の痛みを感じる人もいるようです。
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1日あたり1~2杯程度に抑えておく
海外では妊娠中・授乳中の方のカフェイン摂取について、以下のように注意を呼びかけています。
○世界保健機関(WHO)
2001(平成13)年に公表した「Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeeding (BookletFor Mothers)2001」において、
「紅茶、ココア、コーラ飲料は、ほぼ同程度のカフェインを含み、コーヒーにはこれらの約2倍のカフェインが含まれている。
このため、カフェインの胎児への影響についてはまだ確定していないが、妊婦はコーヒーの摂取量を一日3~4杯までにすべき」とされています。
○英国食品基準庁(FSA)
2008(平成20)年に、妊婦のカフェイン摂取に関して新たな助言を公表しています。
妊婦がカフェインを摂り過ぎることにより、出生児が低体重となり、将来の健康リスクが高くなる可能性があるとし、以前は300 mg を上限とすることが望ましいとしていました。
しかし新たな助言においては、妊娠した女性に対して一日当たりのカフェイン摂取量を200 mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)、に制限するよう求めています。
また、高濃度のカフェインは自然流産を引き起こす可能性があることを示す証拠があるとしています。
○カナダ保健省 (HC)
2010(平成22)年に、カフェイン摂取について注意喚起を行いました。主な内容は以下のとおりです。
- 少量のカフェイン摂取はほとんどのカナダ人にとって懸念はないが、過剰摂取は不眠症、頭痛、イライラ感、脱水症、緊張感を引き起こすため、特に子供や妊婦、授乳中の女性は注意すること。
- 健康な成人は最大400 mg/日(コーヒーをマグカップ(237 ml入り)で約3杯)までとする。
- カフェインの影響がより大きい妊婦や授乳中、あるいは妊娠を予定している女性は最大300 mg/日(マグカップで約2杯)までとする。
- 子供はカフェインに対する感受性が高いため、4歳~6歳の子供は最大45mg/日、7歳~9歳の子供は最大62.5mg/日、10歳~12歳の子供は最大85mg/日(355ml入り缶コーラ1~2本に相当)までとする。
- 13 歳以上の青少年については、データが不十分なため、確定した勧告は作成しなかったが、一日当たり2.5mg/kg 体重以上のカフェインを摂取しないこと。
やはり妊娠中・授乳中の方がカフェインを摂りすぎるのは胎児、そして子どもに対する影響が大きくなってしまうようです。
以前は3杯~5杯程度とされていましたが、現在、妊娠中の方はマグカップで2杯程度が望ましいとされています。
チョコレートや抹茶系のお菓子にもカフェインは含まれるので、コーヒーと同時に摂取する場合はより注意が必要です。
カフェインが気になるなら、カフェインレスコーヒーを選択肢に入れるのもおすすめ。
コーヒータイムを楽しみつつも、カフェインには気をつけていきましょう。
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水出しコーヒーにおすすめのコーヒー豆3選
No.1 珈琲きゃろっと 水出しアイスコーヒーパック
珈琲きゃろっと
水出しアイスコーヒーパック
参考価格 2,180円
パックで手軽に、本格水出しコーヒーが楽しめる
麦茶感覚で簡単に作ることのできる、パックの商品です。
焙煎したての豆をそのままパックしているため、フレッシュな風味を味わうことができます。
水で抽出するため酸化しにくく、抽出後3〜5日は美味しさが続きます。パック1つで800ml〜1Lほど抽出可能。
常温で8〜24時間程度、時間は多めにかかりますが冷蔵庫でもOKです。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 | 195g |
産地 | - |
焙煎 | 深煎り |
No.2 東京コーヒー ダッチブレンド
深いコクとやさしい甘みのオーガニックコーヒー
浸透式で簡単に美味しい水出しコーヒーが楽しめる、パックタイプです。
しっかりとしたコクとほのかな甘みが特徴。スモーキーな風味があり、チョコレートやヘーゼルナッツのような香りが感じられます。
40gのパックで500mlほどの抽出が可能。常温におき8時間ほどで完成します。
環境にも健康にもやさしい、オーガニックの水出しコーヒーです。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 | 200g |
産地 | 南米、アジア |
焙煎 | 深煎り |
No.3 キーコーヒー 香味まろやか水出し珈琲
キーコーヒー
香味まろやか水出し珈琲
参考価格 1,596円
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喫茶店で飲むような、まろやかさ
本格的な味わいが楽しめる、簡単なバッグ式。水につけるだけで美味しい水出しコーヒーが楽しめます。
商品名にある通り、香り豊かでまろやかな味わいが魅力。
バッグ1つに対して500mgの水でしっかりめ、1Lの水でスッキリ、と濃さを変えても楽しめます。
また、炭酸水で割ったスパークリングコーヒーなどアレンジメニューにもおすすめです。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 | 120g |
産地 | ブラジル、コロンビア |
焙煎 | 中深煎り |
品種 | アラビカ種 |
水出しコーヒーの美味しい作り方
水出しコーヒーの作り方は、以下の手順の通りとても簡単です。
水出しコーヒーの作り方
- コーヒー豆の量を量る
- 豆をコーヒーミルで挽く
- バスケットにコーヒー粉を入れてボトルにセットする
- 水を注ぎ入れる
- 冷蔵庫で8時間ほど寝かす
- 水出しコーヒーの完成
水出しコーヒーの作り方はとても簡単です。挽いたコーヒー粉をポットのバスケットに入れて、水を注ぐだけ。
あとは冷蔵庫に8時間ほど寝かせておけば、水出しコーヒーの完成です。
水出しコーヒーポットを使うとより手軽に作れるので、ぜひこの機会に自分好みのポットを選んでみてください!
水出しコーヒーバッグなら浸け置くだけ
より手軽に水出しコーヒーを作るならコーヒーバッグがおすすめです。
コーヒーバッグであれば、ただ水につけておくだけでOKなので、麦茶ポットのようなものや好みのボトルで作ることも可能です。
豆の量を測ったりミルで挽く手間が省けるので、寝る前に作っておけば、朝には美味しいコーヒーを楽しむことができますよ。
水出しコーヒーを美味しく作るコツ
中細挽き~細挽きの深煎り豆を使う
水出しコーヒーは水でじっくり抽出するので、基本的には苦味とコクのある深煎り豆を使うようにしましょう。
また豆の挽き目は、中細挽き~細挽きがおすすめ。粗挽きを使うと味の薄いコーヒーに仕上がったり、酸味が強く引き出されやすくなる場合があります。
水出しコーヒー特有のまろやかな味わいを楽しむなら、焙煎度合いと挽き具合にもこだわりましょう。
[関連]コーヒー豆の挽き方の種類を解説!挽き目による味の違いや、最適な抽出方法も
[関連]【専門家監修】コーヒー豆の焙煎度合い(ロースト)は何段階ある?味と特徴を解説
抽出後の粉やバッグはすぐに取り出しておく
抽出したコーヒー粉やバッグはすぐに取り出しましょう。
粉をそのまま浸しておくと苦味や渋みが強く出てしまい、水出しコーヒーならではのまろやかな口当たりと、スッキリとした後味が楽しめません。
水出しコーヒーの美味しさを最大限楽しむためにも、抽出後の粉はすぐ取り出して飲むようにしましょう。
[関連]水出しコーヒーの作り方を解説!手軽に美味しく作るコツとアレンジレシピ
水出しコーヒーでカフェイン量は変わらなくても抑える効果がある
水出しコーヒーはホットコーヒーと比較して、カフェイン量にそこまで大きい差はありません。
しかし、水で抽出する作り方のため若干抑えめになっていることがわかりました。
例えば自宅で水出しコーヒーを作る際に、抽出時間を短くすればカフェイン量はより抑えることができますね。
まろやかですっきりと美味しい水出しコーヒー。上手に楽しみましょう。
まろやかなコクと苦味を実現したコーヒー。
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この記事を書いた人
編集部ライター・営業
コーヒーフレーバーのお菓子は見かけたら必ず買ってしまうほど大好きです。コーヒー好きの両親の影響で、中学生からドリップしていました。カフェや喫茶店はもちろんですが、子どもがいるため自宅でゆっくりとコーヒーを楽しんでいます。