コーヒーの特徴と淹れ方

【専門家監修】コナコーヒーの特徴とは?美味しい淹れ方や飲み方

コナコーヒーの特徴や美味しい淹れ方

世界三大コーヒーとしても有名なハワイ産コナコーヒーは、現地人にも人気が高いですがお土産としても人気の高いコーヒーです。

ハワイといえば日本人もよく訪れる観光地のひとつなので、何度か飲んだことがあるという人も多いのではないでしょうか。

とても希少価値が高く、世界中で人気の高い高級コーヒーとして知られていますが、今や日本に住んでいても簡単に手に入るようになりました。

今回はハワイ産コナコーヒーについて、特徴や歴史、美味しい淹れ方や飲み方について詳しくご紹介していきます!

この記事を監修した人

funada

船田 弘

DONABE-COFFEE 店主

独自の「土鍋焙煎」を確立すべく、2013年10月に沖縄県名護市にコーヒー豆屋をOPEN。自家農園でのコーヒー栽培にも着手し、少量ながら毎年収穫に成功している。

この記事を書いた人

吉野

吉野

編集部ライター

編集部ライター。コーヒーの深さ、面白さに気づきコーヒーの良さをもっと世間に広めようとひつじの珈琲タイムの立ち上げに関わる。

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コナコーヒーとは

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コナコーヒーとは、アメリカ合衆国のハワイ州であるハワイ島西岸コナ地区で栽培されるコーヒーを表します。

アメリカ合衆国においてコーヒー生産を行っているのはハワイのみで、とても高価で人気の高いコーヒーとなっています。

唯一の州でもあるので、アメリカで飲まれるコーヒーはコナコーヒーがとても多く、ホワイトハウスでも使われるコーヒーとして有名です。

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世界三大コーヒーのひとつ

世界中

コナコーヒーは、世界的に有名なブルーマウンテンキリマンジャロなどとあわせて世界三大コーヒーとして知られています。

とても高価で希少価値の高いコーヒー豆になっており、これは人件費や土地代の高さも影響していると言われているのです。

偽物も多く出回っているコーヒー豆なので、正確な情報の下、きちんとした購入経路で購入するというのが重要でもあります。

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生産量が世界比率で1%以下と希少

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生産量がとても少ないコナコーヒーは、世界のコーヒー生産量に対して約1%以下とされているほど希少。

そもそもコナコーヒーが生産されるコナ地区は、とても小さな地区となっており面積がわずか103.3 km²しかありません。

東京都23区の面積が約627.6 km²ほどなので、この1/6の小ささしかないことも生産量の少なさを生んでいます。

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コナコーヒーの特徴と味

アメリカで生産される唯一のコーヒー

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アメリカ合衆国はとても広大な土地を有している国ですが、コーヒーが生産されているのはハワイ州のみです。

生産されているのはコナ地区だけでなく、カウアイ島やマウイ島などでもコーヒー栽培はされています。

これらの地区でもハワイ産コーヒーというだけで人気が高く、また味わいも高価なだけありとても美味しく仕上がっています。

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苦味が少なくやわらかな酸味と甘い香り

コーヒーを飲む

コナコーヒーは苦味がとても少なく、酸味や甘い香りがとても特徴的なコーヒーとなっています。

その酸味はきついものではなくとてもやわらかいため、酸味が苦手だという人もゴクゴク飲めるようなコーヒーに仕上がっています。

コーヒー本来の果実感を味わえるようなフルーティーで甘く、飲みやすいコーヒーなのです。

▼コナコーヒーの味わいチャート

tastechart_kona

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コナコーヒーの等級

等級条件
エクストラファンシー7.5mm~
ファンシー7.1mm~7.5mm
No.16.4mm~7.1mm
セレクト欠点豆が重さの5%以下
プライム欠点豆が重さの25%以下

コーヒー豆の等級はサイズや欠点豆の数によって変わりますが、コナコーヒーの等級も同じような仕組みです。

等級が高くなればなるほどコーヒー豆の大きさは大きくなっていき、より香り甘く特徴的な味わいとなっています。

下位であるセレクトやプライムはサイズの指定がなく、欠点豆の量によって等級が決まるような形です。

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幻のピーベリー

コナコーヒーには、上述した5等級以外に、幻のコナコーヒーと称されるピーベリーが存在します。

本来コーヒー豆は1つの実の中に2粒の生豆が向き合うように入っていますが、稀に1つの実に1粒しか入っていない丸い形の生豆があります。

これをピーベリーと呼び、2つに分けられるはずだった栄養が1粒に凝縮されることから油分や必須ミネラルが豊富に含まれ、その風味や味わいはとても濃厚です。

最上位の等級であるエクストラファンシーが収穫量の15%程度に対して、ピーベリーは何と3%程度。

市場にほとんど出回ることのない、非常に希少なコーヒーです。

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コナコーヒーの種類

ストレートコナコーヒーが100%使われている
ブレンドコナコーヒーが10%以上使われている

コナコーヒーには大きく分けると2種類あり、コナコーヒーが100%使われているストレート(ピュア)。

10%以上のコナコーヒーを含んでいればブレンドとして表記することができる、ブレンドの2種類です。

コナコーヒーが10%未満となっていれば、それはコナコーヒーとして表記することができません。

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コナコーヒーの歴史

1825年にブラジルから伝わる

ブラジル

ハワイでコーヒー産業がスタートしたのは、1825年頃と言われており、まだハワイ王国時代にブラジルからコーヒーを持ち帰ったのが始まり。

最初はオアフ島にコーヒーの苗が植えられ、徐々に普及しつつ各島へ伝わるようになりました。

コーヒーがハワイに根付いたのは1828年頃とされており、その後も順調にコーヒー栽培が行われるようになったのです。

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1840年代に大規模農場が誕生

コーヒー栽培

1840年代にはハワイに大規模農場が続々と誕生し、通称コナコーヒーベルト地帯と呼ばれる山岳地帯が中心となりました。

火山性の土壌で水はけも非常に良かったことから、コーヒー栽培に適しており栄養のあるコーヒーに育ったのです。

寒暖差も10℃以上ある土地柄だったので、実がしっかりと引き締まり良質なコーヒーを作るのに適した土地とされていました。

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1900年初頭にはコーヒー栽培から撤退

災害,荒れる

しかし、害虫被害や世界的にコーヒーが普及したこともあり価格が下落。

徐々にコーヒー農家が減少していきました。

1900年代初頭には資本家や農場主がコーヒー栽培から手を引いていき、牧畜業へと転じていったのです。

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日系移民によりコーヒー産業が活性化

コーヒー豆

ハワイのコーヒー産業を立て直したのは日系移民とされています。

1890年代には数人しか住んでいませんでしたが、1910年には400戸もの日本人が住むようになったのです。

その全てがコーヒー農家としてハワイにコーヒー産業を再びもたらし、勤勉な性格により日々創意工夫。

ひたむきにコーヒーを研究し、栄養豊富な土壌を活かしたことで今や世界三大コーヒーとして知られるようになりました。

ハワイへ渡った日系移民の方々は、過酷の労働条件の下、世界恐慌や戦争の影響にも耐えて品質向上に尽力。

現在のコナコーヒーの発展に大きく貢献しました。

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コナコーヒーの美味しい淹れ方と飲み方

焙煎度合いは浅煎りから中煎りがおすすめ

コーヒーの焙煎度合い

コナコーヒーをより楽しむならば、浅煎りから中煎り程度の焙煎度合いにしておくのがおすすめ。

特徴的なやわらかな酸味や香り豊かな甘みを感じるならば、やさしい味わいとなる中煎りまでが良いでしょう。

深煎りにしてしまうと特徴的なスッキリと爽やかな味わいが薄くなってしまうので、生豆から購入したときには焙煎度合いに注意が必要です。

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コナコーヒーの美味しい淹れ方

ハンドドリップ
  1. 85℃のお湯を用意
  2. ゆっくりお湯を注ぐ
  3. 30秒ほど蒸らす
  4. 全行程を3分位内に終える

コナコーヒーを美味しく淹れる手順としては、少しぬるめの85℃程度のお湯で淹れるのがおすすめ。

ゆっくりとお湯を注ぎながら30秒ほどしっかりと蒸らすようにしましょう。

全行程は3分以内に終えるようにしつつ、全体的に時間をかけながら抽出するとより特徴的な味わいとなりますよ!

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コナコーヒーの保存方法

コーヒーキャニスター

品質の高いコナコーヒーを飲むときは、保存方法に気をつけることも大切です。

コーヒー豆は「酸素・紫外線・高温・湿気」の影響を受けやすいので、未開封の場合は直射日光や高温多湿になる場所を避けるように保存しましょう。

またコーヒー豆は空気に触れると酸化が進みやすいので、開封済みの場合はキャニスターなど密閉性の高い容器に入れて、なるべく早く飲み切るのがおすすめです。

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ワンランク上の風味が楽しめるコナコーヒー

コーヒー

コナコーヒーはコーヒーのイメージとしてありがちな苦味や雑味は一切ありません。

まさに高級品と言われるだけある、やわらかな酸味と甘い香りは他に替えが効かない味わいとなっています。

まずはとても飲みやすくバランスが整えられたブレンドから飲むも良し、しっかりとコナコーヒーを楽しむストレートから飲むも良しです!

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船田 弘

DONABE-COFFEE 店主

独自の「土鍋焙煎」を確立すべく、2013年10月に沖縄県名護市にコーヒー豆屋をOPEN。自家農園でのコーヒー栽培にも着手し、少量ながら毎年収穫に成功している。2021年「COFFEE SYMPHONY~コーヒーの自給自足を目指す人へ~」(つむぎ書房)を出版。

この記事を書いた人

yoshino

吉野

編集部ライター

かつてプロのパティシエを6年間経験。コーヒーとスイーツとのマリアージュの面白さに気づき、様々なスイーツとコーヒーとのペアリングを追求している編集部ライター。
休日は自分で作ったスイーツと、コーヒーでゆったりとしたコーヒータイムを送っています。

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