さまざまにあるコーヒー品種の中の1つ、カトゥーラ種。それほど聞き馴染みがないものかも知れません。
ではカトゥーラ種とは一体どんな品種なのでしょうか。
この記事ではその特徴、歴史はもちろん、味わいについても詳しく解説します。
またカトゥーラ種のおすすめ商品を厳選してご紹介。コーヒー豆を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
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もくじ
コーヒー豆のカトゥーラ種とは
コーヒーの生産地として名高いブラジルで発見された、コーヒーの品種。それが今回ご紹介するカトゥーラ種です。
未知の遺伝物質を持ったコーヒーの種子サンプルとして、研究期間へ届けられたものがカトゥーラ種だったのです。
表記によってはカトゥーラ種ではなく、カツーラ種と表記されることもあります。
[関連]【専門家監修】コーヒー豆にはどんな品種がある?3大原種と産地の違い
ブルボン種に属するコーヒーの品種のこと
レッドブルボン種から自然発生した、突然変異種であるカトゥーラ種。
カトゥーラとは「小さい」というパラグアイやボリビアの先住民族の言葉が語源。
発見された木が小型であったことも、名前の由来の1つになっています。
[関連]【専門家監修】ブルボン種とは?コーヒー品種の特徴と味わい、歴史について
コーヒー豆のカトゥーラ種の歴史
ブラジルで1915年に発見された突然変異種
カトゥーラ種は1915年にブラジル・ミナスジェライス州で発見されました。
研究機関での調査を経て、この未知の品種はブルボン種の突然変異だということが判明したのです。
「発見された木が大変小型である」「葉と葉の間が狭い」という特徴が注目されました。
小型であれば作業がしやすく、葉と葉の間隔が短ければ実がびっしりとつくため収穫量を期待されたのです。
1940年代にグァテマラへ
ブラジルで育種されたものの、現地の気候があまりカトゥーラ種には適しませんでした。
そのためブラジル国内ではあまり普及しなかったのです。
一方、隣国のコロンビアでは良く育ち、その後1940年にはグァテマラに導入されていきました。
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現在は主に中南米で多く栽培されている
1940年にグァテマラに伝わったカトゥーラ種。
その後はグァテマラからコスタリカ、ホンジュラス、パナマへと広がっていきます。
中南米はコーヒーベルトにも属しており、コーヒー栽培にとても適している土地です。
そのため、中南米諸国でさかんに栽培されるようになりました。
[関連]【専門家監修】コーヒーベルトの地域や特徴、属する生産国について解説!
カトゥーラ種はさまざまな品種の親となっている
カトゥーラ種は新品種の親となることも多く、カトゥアイ種、カティモール種などが作られています。
その他カトゥーイ種、カスティーリョ種なども。
中南米のコーヒー産業に多大なる貢献をした品種ともいえます。
また、中南米において最も栽培されているのが、カトゥーラ種だともいわれています。
もちろん、元を辿っていけば最終的には三大原種となる「アラビカ種、カネフォラ種(ロブスタ種)、リベリカ種」へとたどり着きます。
[関連]【専門家監修】コーヒー豆にはどんな品種がある?3大原種と産地の違い
コーヒー豆のカトゥーラ種の特徴
小型品種のため、他に比べて1.5倍ほど多く作付けが可能
木が小型であるため、間隔が狭くても植えられることが大きなメリットして注目されました。
密生して成長することができるため、同じ面積でより多くの収穫が得られるのです。
他の品種に比べると最大で1.5倍ほど多く作付けができるため、生産性の高い品種としても知られています。
[関連]【専門家監修】コーヒーの木の育て方と三大原種のアラビカ種、カネフォラ種、リベリカ種
さまざまな環境に適応しやすいカトゥーラ種
比較的低地でも栽培することが可能なカトゥーラ種。その栽培のしやすさもたくさんの国で作られる理由になっています。
さまざまな環境に適応するカトゥーラ種ですが、標高の高い産地のものほど実が詰まり、風味もよくなるといわれています。
元々、アラビカ種やブルボン種を通ってきた品種ですから、高品質とされています。
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さび病にはあまり強くない
コーヒーの大敵とされるさび病。カトゥーラ種はこの病気にとても弱いという特徴があります。
大流行した際は全滅の危機にあったことも。そのためリスクを減らす目的で、他の品種と共に栽培をする農園が多くなっています。
さび病に強い品種は風味が劣るといわれていますが、どちらのリスクも回避するために日夜研究が行われているのです。
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カトゥーラ種の主な生産国
ブラジルで発見されたものの生育環境があまり適さなかったカトゥーラ種。
現在生産されている主な国をみていきましょう。
グァテマラ
グァテマラは国土の70%ほどが火山に囲まれた山岳地帯。
また亜熱帯気候のため寒暖差があり、雨量が豊富というコーヒー栽培に適した環境の国でもあります。
フルーティーな酸味と花のような豊かな香りがグァテマラのコーヒーの魅力です。
[関連]【専門家監修】グァテマラコーヒーの特徴や飲み方、歴史や栽培環境について解説
コスタリカ
雨季と乾季がはっきりとしているため、コーヒー栽培に適したコスタリカ。
標高1,000〜1,700mの高地で主に作られています。
日中と夜間の温度差が激しく、実の引き締まったコーヒーになるのが特徴。
日照量の多いコスタリカでは日光を遮る、シェードツリーを活用しています。
[関連]【専門家監修】シェードツリーとは?コーヒーの木を育てる上で必要な日陰樹について
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コーヒー豆のカトゥーラ種の味わい
豊かな酸味があるのが特徴で、花や柑橘を思わせるような豊かな香り。
焙煎度合いによって異なるものの、最初の1口目から後味まで続く甘みも魅力的です。
苦みはあまり感じられませんが、コクもあり飲みやすい口当たりを持っています。
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No.1 PostCoffee(ポストコーヒー)ポストコーヒーブレンド
PostCoffee(ポストコーヒー)
ポストコーヒーブレンド
参考価格 1,382円
さまざまな果実を感じられるブレンド
フルーティーで複雑な風味がまず感じられます。
モラセス(糖蜜)の優しくソフトな甘さのある味わいも魅力。コスタリカ産の豆を使用。
カトゥーラ種をバランスよくブレンドしています。
甘く華やかな味わいでコーヒータイムがグッと楽しくなる商品です。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 | 150g |
産地 | コスタリカ |
焙煎 | 中煎り |
品種 | カトゥーラ種、エチオピアンヘアルーム種 |
No.2 Croaster Select Coffee(シーロースターセレクトコーヒー) コスタリカ SHB コーラルマウンテン
Croaster Select Coffee(シーロースターセレクトコーヒー)
コスタリカ SHB コーラルマウンテン
参考価格 400円
上品で柔らかな酸味のある味わい
フローラルなフレーバーがほんのりと漂う1杯に仕上がります。
しっかりとした味わいと爽やかな酸味がエレガントなブレンド。
すっきりとした後味ですが、甘みもあり優しい口当たりなのもポイントです。
魅惑的な味わいなのでブラックで楽しむのがおすすめです。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 | 100g |
産地 | コスタリカ |
焙煎 | 深煎り |
品種 | カトゥーラ種、カトゥアイ種 |
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No.3 たぐち珈琲豆店 グァテマラ マリアージュ クラルテ SHB
豊かに広がる酸味が際立った味わい
すっきりとしたクリアな飲み心地も魅力です。苦みは抑えられ、甘みのある味わいに。
ほどよく華やかさのある香りが漂う1杯に仕上がります。
カトゥーラ種の上品な酸味、持ち味を存分に味わえる商品です。
グァテマラ産のカトゥーラ種を100%使用しています。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 | 250g |
産地 | グァテマラ |
焙煎 | 独自焙煎 |
品種 | カトゥーラ種 |
カトゥーラ種コーヒーのおすすめの飲み方と淹れ方
おすすめの焙煎度合いは浅煎り〜中深煎り
カトゥーラ種のベリーのような酸味と甘みを引き出すのが、中煎り程度までの焙煎です。
フルーティーな風味と爽やかな酸味を活かすためには、あまり深いローストではなく中程度で楽しむのがおすすめです。
最近ではサードウェーブコーヒーの流れもあり、浅煎りでスッキリと美味しくいただくのも人気です。
[関連]【専門家監修】コーヒー豆の焙煎度合い(ロースト)は何段階ある?味と特徴を解説
抽出前には必ず「蒸らし」を行う
ハンドドリップでコーヒーを抽出する際は「蒸らし」を行いましょう。
蒸らしとはコーヒー粉に少量のお湯を注ぎ、コーヒー粉に含まれる炭酸ガスを放出させる工程のこと。
蒸らしを行わずに抽出すると、炭酸ガスが邪魔をして豆本来の成分がうまく抽出できなくなってしまいます。
蒸らしの目安時間は一般的に20秒~30秒程度なので、必ず蒸らしを行いましょう。
[関連]【専門家監修】ハンドドリップの基本的な淹れ方や美味しく淹れるコツを解説!
カトゥーラ種の明るい酸味を楽しむにはブラックコーヒー
明るい酸味と華やかな香りを持つカトゥーラ種。
その風味を味わうためには、そのままブラックで飲むのがおすすめです。
砂糖やミルクがなくても美味しく飲める品種なので、ぜひブラックでカトゥーラ種の風味を楽しんでみてください。
すっきりとした軽やかさのある味わいを、この機会に体験してみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
編集部ライター・営業
コーヒーフレーバーのお菓子は見かけたら必ず買ってしまうほど大好きです。コーヒー好きの両親の影響で、中学生からドリップしていました。カフェや喫茶店はもちろんですが、子どもがいるため自宅でゆっくりとコーヒーを楽しんでいます。