コーヒーコラム

【専門家監修】コーヒーの適温は90~95℃!温度で味は変化する?

コーヒーに適した温度とは?抽出温度による味の違いや飲み頃の温度を解説

コーヒーを淹れる際の温度はどれくらいが適しているのでしょうか。また温度に変化があると味わいはどのように変わっていくのでしょうか。

コーヒーを淹れる時に感じる、そんなちょっとした疑問について考えてみましょう。

温度の調節方法や、美味しくコーヒーを淹れるコツについてもご紹介します。

コーヒーと温度の関係を知るとますますコーヒータイムが楽しめますよ。

この記事を監修した人

funada

船田 弘

DONABE-COFFEE 店主

独自の「土鍋焙煎」を確立すべく、2013年10月に沖縄県名護市にコーヒー豆屋をOPEN。自家農園でのコーヒー栽培にも着手し、少量ながら毎年収穫に成功している。

この記事を書いた人

sk

Yuko

編集部ライター

毎日のコーヒーはなくてはならないものである一児の母。自宅でのカフェタイムを充実させるため、コーヒーについて日々研究中です。

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もくじ

コーヒーに適したお湯の温度とは

ペーパーフィルター

コーヒーをドリップする時の温度は、沸騰したあとに泡が鎮まったくらいの90℃~95℃が良いとされています。

味の好みがあるように熱いコーヒーが好き、ぬるめが好きという風に飲む時の温度にも好みがありますが、一般的にドリップの際はこれくらいの湯温が理想とされています。

そのため味の好み次第ではここから少し低めの湯温であっても問題なく、あくまで好みによるものと言えるでしょう。

90℃~95℃というのは、大体の目安として覚えておくと良いのではないでしょうか。

コーヒーの味わいは抽出するお湯の温度で変化する

3つのパーツは穴が空いているカフェ・フィン

コーヒーを抽出する時の温度の差で、味にもしっかりと違いがでてきます。

それは湯温がコーヒー粉の成分移動と深く関わりがあるため。お湯にコーヒーの成分が溶け出していくスピードで味わいにも大きく変化が生まれます。

ではどのような違いがあるのか、詳しくみていきましょう。

温度の高いお湯で淹れた場合

お湯の温度抽出されやすい成分抽出速度
高め(90℃以上)苦味成分が出やすい早い

苦みがしっかりとでます。これは、高い湯温で淹れた場合にコーヒーの成分移動量が多くなることから。

そのためしっかりとして苦みのきいた、ワイルド感のある味わいになります。

コーヒーには「ポリフェノール、クロロゲン酸」などの成分が含まれており、これらは渋みを感じさせる成分でもあります。

本来ならば敬遠される成分ですが、渋みや雑味などもコーヒーの良さを感じさせる重要なポイントといえます。

温度の低いお湯で淹れた場合

お湯の温度抽出されやすい成分抽出速度
低め(75℃以上)酸味成分が出やすい遅い

酸味を感じやすくなります。低い湯温で淹れた場合は成分の移動に時間がかかるため、特に移動に時間を要する苦味成分は抽出されにくいのです。

酸味は湯温の影響を受けにくいことから、酸味のきいたコーヒーになります。

コーヒーを淹れるときの最適な温度

コーヒーを抽出する際の適温は92℃前後が目安

お湯を沸かす

コーヒーを淹れる際に最適とされているのが92℃前後です。

これはコーヒーが持つ特有の苦み、酸味、甘みなどが最も良いバランスで抽出できるため。

その豆の持つ本来の美味しさを引き出してくれる温度とも言えるでしょう。

ただし焙煎度合いや挽き目によって異なる場合もありますので目安としてくださいね。

より酸味を引き出したい場合は75℃~80℃のお湯で淹れる

コーヒー豆

キリッとした味わいの酸味のあるコーヒーがお好みの方は、75℃~80℃のお湯で淹れるのがおすすめです。

湯温の影響を受けにくい酸味は低い温度でもしっかりと抽出されます。

苦みを抑えて酸味を際立たせた味わいに仕上がりますよ。

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バランスの良い味わいを引き出す場合は85℃~90℃のお湯で淹れる

コーヒー豆

コーヒーの持つ特有の苦みや酸味。そして甘みなど、それぞれのバランスが取れた味わいにしたい時は85℃~90℃のお湯を使用しましょう。

苦みや酸味が突出せず、まろやかで調和のある味のコーヒーが楽しめますよ。

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より苦味を引き出したい場合は90℃~95℃のお湯で淹れる

コーヒー豆

お湯の温度が高ければ高いほど、苦味のある味わいになります。これは湯温が高いと苦味成分が溶けやすくなる性質を持つため。

苦味のきいた味わいが好みの方は高めの温度90℃~95℃で淹れるのがおすすめです。

温度が高すぎると雑味もでてしまうため、その点には注意しましょう。

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コーヒーを美味しく飲むときの最適な温度

コーヒーカップ 飲む

それでは、飲む時の温度についてもみていきましょう。

味わう時の温度にも好みがありますが、より美味しく飲める一般的な目安の温度をご紹介します。

ホットコーヒーは約68~70℃が飲み頃

ホットコーヒー

あたたかい飲み物を美味しく感じやすい温度が約68~70℃と言われています。

砂糖やミルクを入れる際は温度が下がってしまうため、コーヒーを淹れ終わった時の温度は80℃~82℃を目安にしてみましょう。

アイスコーヒーは約4~6℃が飲み頃

アイスコーヒー

冷たすぎても味を感じにくくなるため、アイスコーヒーの温度は約4~6℃が飲み頃とされています。

飲んでいるうちに氷が溶けたり、時間の経過でぬるくなってしまうので、テーブルに出す時の温度は2℃~4℃くらいを目安にしてみましょう。

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コーヒーに適したお湯の温度の調節方法

注ぐお湯の温度を計る

温度計

毎日コーヒーを淹れるプロでも自分の感覚でお湯の温度を見極めるのは難しいもの。

しっかりと温度を図るため、コントロールするためには器具を活用するのが便利です。クッキング用の温度計なら手軽に使用することができますね。

温度計を使用して、コーヒーのおいしい温度を見つけてみましょう。

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温度計付きの電気ケトルを使う

コーヒー向けの電気ケトル

温度計を準備する手間がかからないのが、温度計付きの電気ケトルです。

あらかじめ温度設定ができるものや、細かく1℃単位で指定できるもの、保温機能付きなどさまざまな電気ケトルが販売されています。

より簡単に湯温を管理できるのでこういったケトルを使うのもおすすめです。

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適温でおいしいコーヒーを淹れるコツ

コーヒー器具は事前に温めてから使用する

お湯

コーヒーの器具を事前に温めておくことも重要です。

お湯の温度に注意しても器具が冷たいままだと、せっかくのコーヒーの温度が下がってしまいます。

抽出されたコーヒーが急激に冷めると味の劣化にもつながります。

安定した風味を保つために、お湯を注ぐなどして温めてから使用しましょう。

お湯はコーヒーを淹れる直前に沸かす

ドリップ

保温してあるポットのお湯などを使用するのではなく、水から沸かしたお湯で淹れましょう。

器具に湯通ししたり、コーヒーを淹れている間にも温度は下がっていきます。

そのためコントロールしやすいようにコーヒーを淹れる直前に沸かしておくのがおすすめです。

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コーヒーが冷めた場合の対処法

もっとも万能なのは湯煎

湯煎

急速に再加熱をしてしまうと水分が揮発して煮詰まり、嫌な苦さや雑味がでてきてしまいます。

最も淹れたてに近くなるのは湯煎する方法。少し手間はかかりますが、じんわりと温めることでコーヒーの美味しさを損ねない味わいになります。

ラップをかけて湯煎するという方法もおすすめです。

コーヒーウォーマーならカップごと温められる

コーヒー

飲みながら仕事をしたり、寒い時期などコーヒーが冷めやすい環境の時はコーヒーウォーマーを活用するのも◎。

カップごと温められるため置いておくだけで温度をキープしてくれます。

電気式やキャンドル式、さまざまな機能を持ったコーヒーウォーマーが販売されています。

自分のスタイルに合ったものを選んでみてくださいね。

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ゆっくりとコーヒーを飲みたい方は保温・保冷マグカップがおすすめ

コーヒーカップ

手軽にコーヒーの温度をキープしてくれる、保温・保冷マグカップもおすすめです。

おなじみのステンレス製のものから、ガラス、陶器のものまで。ふた付きの商品や容量が大きいものなど多くの種類の保温・保冷マグカップが販売されています。

飲み頃の温度を長く保ってくれるので、こちらも活用してみましょう。

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コーヒーの味を左右するのは温度だけが決め手ではない

温度以外にも味を左右するポイントは多くある

コーヒー豆の挽き方

コーヒーの味を左右することになるのは「焙煎度合い」「豆の挽き具合」「お湯の温度」「水圧や気圧」「使用する水のミネラル分」など、さまざまです。

必ずしも温度をうまく調整したからといって、自分好みの美味しいコーヒーが出来上がるわけではありません。

温度はあくまでひとつの目安と捉えておき、相互作用で味わいが決まることを覚えておきましょう!

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コーヒープレスは豆本来の味わいを楽しめる

フレンチプレス

コーヒープレスとはフィルターが付いたプランジャーと呼ばれる棒を押し下げ、抽出するコーヒーメーカーのことです。

コーヒープレスはフィルターを通さずに抽出されるため、豆の成分を余すところなく味わえます。

またコーヒー粉をお湯に浸して抽出するだけなので、特別な技術やドリップの経験がなくても美味しいコーヒーを淹れることができます。

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水出しコーヒー(コールドブリュー)はスッキリとした味わいを楽しめる

水出しコーヒー

今回はお湯の温度についてご紹介してきましたが、最近では街中のカフェなどでも非常に増えてきている水出しコーヒーにも注目。

通常はお湯を使って抽出するコーヒーですが、水出しコーヒーでは低温の水を使用して抽出することになります。

これにより渋み成分でもあるタンニン様物質などが抽出されにくくなり、渋みのないスッキリとした味わいのコーヒーに仕上がるのです。

誰が淹れても安定した味わいになる水出しコーヒーは、家庭でも手軽に作れるという大きなメリットがあります。

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水出しコーヒーでは飲みごたえがないと感じる人も

補足ですが、最近人気の水出しコーヒーも人によっては口に合わないことがあります。

一般的なアイスコーヒーのイメージとしては、キリッとした苦味と深いコクが特徴的で、水出しコーヒーの味わいとは異なります。

そのためコクに欠ける味わいでもあり、コーヒー本来の飲みごたえがないと感じてしまう人もいます。

街中のカフェなどでも頻繁に見かけるようになりましたし、水出しコーヒーが好みだという人が増えているのも事実でしょう。

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コーヒーに合った温度のお湯で自分好みのコーヒーを淹れよう!

コーヒーカップ

コーヒーを抽出する温度によって、味わいに大きな差が出ることがわかりました。

温度はもちろんコーヒー豆の種類、焙煎度合い、挽き目によっても味の変化がある、繊細なコーヒー。

さらに使う水や器具によっても味わいが変わるのが興味深いところです。

まずはご紹介した温度を目安にして淹れてみてくださいね。

そこから自分好みの温度・味わいを見つけていくのも、とても楽しい作業なのではないでしょうか。

奥深いコーヒーの世界がより面白くなりますね。

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この記事を監修した人

funada

船田 弘

DONABE-COFFEE 店主

独自の「土鍋焙煎」を確立すべく、2013年10月に沖縄県名護市にコーヒー豆屋をOPEN。自家農園でのコーヒー栽培にも着手し、少量ながら毎年収穫に成功している。2021年「COFFEE SYMPHONY~コーヒーの自給自足を目指す人へ~」(つむぎ書房)を出版。

この記事を書いた人

nari

Yuko

編集部ライター・営業

コーヒーフレーバーのお菓子は見かけたら必ず買ってしまうほど大好きです。コーヒー好きの両親の影響で、中学生からドリップしていました。カフェや喫茶店はもちろんですが、子どもがいるため自宅でゆっくりとコーヒーを楽しんでいます。

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