本記事ではルワンダ在住の筆者が、おうちで簡単にできるルワンダコーヒーの美味しい飲み方をご紹介します。
アフリカ産のコーヒー豆だと、エチオピアが断トツで有名ですが、実はルワンダもコーヒーの産地。
まだまだ出荷量は少ないものの、スペシャリティーコーヒーが作れるよう、国をあげて力を入れている真っ最中です。
日本でもスターバックスリザーブを含め、少しずつこだわり系カフェなどで提供されるようになってきいるんです。
そんなまだ新しいルワンダ産コーヒーの魅力をお伝えしていきます。
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もくじ
ルワンダ産コーヒーとは?
アフリカのほぼ真ん中に位置するルワンダ。
国全体が標高1,500~2,000mの高地に位置しているだけでなく、1日の寒暖差が激しいこともあって、コーヒーの生産に適しているといわれています。
植民地時代からコーヒーは作っていましたが、本格的に力を入れ始めたのは2001年から。
国が力を入れ始めたと同時に、海外からのサポートも入るようになり、どんどん品質と生産量が上がっています。
2008年には、アフリカ諸国では初めてのカップオブエクセレンス(Cup of Excellence)を開催。
その年に収穫されたコーヒー豆の中から、もっとも優れた品質のものを選び出すコンテストです。
コーヒー生産で有名な中南米にならって、定期開催されるようになっています。
ルワンダ産コーヒーの栽培環境
標高の高さに定評のある「千の丘の国」を持つルワンダ
コーヒー栽培といえば高地での栽培が主になっており、これは赤道直下に位置する国であっても同様です。
高地であればしっかりと日光が当たりつつも、暑すぎず寒すぎないという気温を維持することができるためです。
特にルワンダは「千の丘の国」とも呼ばれるほど、標高の高いエリアでコーヒーを栽培することができます。
高地での栽培が可能なので気温は適温を維持できる
主な標高は1,500m~2,000mと非常に高く、気温の高い国ですが高地により気温は低下します。
高い標高を確保することができるため、日中と夜間では気温差が激しくなっており、実が引き締まったコーヒー豆を作ることができます。
上質なコーヒー豆を作ることができる火山灰性の土壌であり、降雨量もしっかり確保できるという最適な条件が揃っています。
アラビカ種とロブスタ種を主な栽培品種としている
ルワンダで主に栽培されているコーヒー豆の品種は、3大原種のうちの2つであるアラビカ種とロブスタ種(カネフォラ種)です。
アラビカ種といえば代表的な上質コーヒー豆品種であり、世界各地で親しまれているコーヒー豆です。
対してロブスタ種はカネフォラ種系の代表品種で、インスタントコーヒーなどに多く使われている品種として知られていますね。
[関連]【専門家監修】コーヒー豆にはどんな品種がある?3大原種と産地の違い
ルワンダ産コーヒーの味わい
ルワンダ産コーヒーはフルーティーでバランスが取れている
ルワンダ産のコーヒーは、一般的にフルーティーでバランスが取れていると言われています。
極端に酸味や苦みが強いということはなく、全体的にまろやかで飲みやすいです。
近隣諸国のエチオピアコーヒーはシトラスの香りが強く、ケニアコーヒーは酸味が強いとされています。
それらと比較しても、ルワンダコーヒーは甘くてマイルドな印象です。
コーヒー豆の袋を開けたとき、ふわっと漂うチョコレートのような香りが印象的です。
舌触りはキャラメルやバターのよう、と表現されることもあります。
[関連]フルーティーで華やかな香りのコーヒー人気おすすめランキング
ルワンダ産コーヒーはスペシャルティコーヒー初心者におすすめ
ルワンダ産のコーヒーは、スペシャルティコーヒーの中でもマイルドです。
とがった特徴がある訳ではなく、酸味・苦みともに強くありません。とても飲みやすいコーヒーと言えるでしょう。
「ブレンドコーヒーから少し深く入り込んで、スペシャルティコーヒーに挑戦してみたいな」と感じている人には、最初に一杯として取り入れやすいと思います。
豆の香りは特徴的ですが、淹れてみると口当たりがよく飲みやすい。
そのまま飲むのももちろん美味しいですが、独特のチョコレートやバターのような雰囲気を楽しむには、ほんの少しのミルクを追加するのがお勧めです。
▼ルワンダコーヒーの味わい
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美味しいルワンダ産コーヒーの淹れ方
今回使うのは、ルワンダ産の「ゴリラコーヒー」という銘柄です。
オレンジ色のポップな色合いがかわいいパッケージが印象的。
ルワンダはマウンテンゴリラが生息していることで有名ということもあって、このネーミングです。
日本で手に入る豆ならこれがオススメ!
honu加藤珈琲店 ルワンダカップオブエクセレンス
honu加藤珈琲店
ルワンダカップオブエクセレンス
参考価格 864円
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こちらはカップオブエクセレンスを受賞したコーヒー豆。
ルワンダ産の中でも、トップオブトップということです。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 | 100g |
産地 | ルワンダ |
焙煎 | 中煎り |
品種 | ブルボン種 |
自家焙煎かかし珈琲 ルワンダ スカイヒル
こちらは世界中のコーヒーを取り扱っている、こだわりのコーヒー屋さんからのお取り寄せです。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 | 100g |
産地 | ルワンダ |
焙煎 | 中煎り |
品種 | ブルボン種 |
1. ペーパードリップで淹れる
今回はこの「ゴリラコーヒー」を使って、ペーパードリップで淹れるご紹介をしていきます。
[関連]【専門家監修】ハンドドリップの基本的な淹れ方や美味しく淹れるコツを解説!
2. 豆の挽目は中挽きがおすすめ
今回は「中煎り」の豆を買ってきました。
このメーカーでは「中煎り」と「深煎り」を販売していますが、家でドリップコーヒーを楽しむのであれば「中煎り」がお勧め。
ルワンダコーヒーらしいマイルド感を楽しむのに適しています。
そんな豆を、コーヒーミルで挽いていきます。
あくまでも好みによりますが、ペーパードリップでコーヒーを楽しむには「中挽き」にするのがお勧め。
ルワンダ産のコーヒーに関していうと、せっかくのほんのりと甘い雰囲気を楽しむには、細かくしない方が良いです。
「細挽き」にすると、酸味が強くなってしまいマイルド感が減ってしまいます。
3. ドリッパー、カップを温める
豆を挽き終わったら、次はコーヒーを淹れていく下準備。
まずは、ドリッパーとカップにお湯をかけて、温めておきましょう。
実はこの一手間がすごく大切なんです。
せっかくコーヒーを淹れても、冷たいカップを使うと、淹れ終わるまでにどんどん冷めてしまいます。
美味しいホットコーヒーを楽しむべく、温めるのを忘れずに!
[関連]【専門家監修】ハンドドリップの基本的な淹れ方や美味しく淹れるコツを解説!
4. コーヒー粉を入れる
ドリッパーに紙フィルターをセットし、約10gのコーヒー粉を入れていきます。
5. お湯をそそぐ
そっとお湯を注ぎます。
まずは、コーヒー粉全体が湿るくらいの少量から始めます。
6. 30秒ほど蒸らす
コーヒー粉全体にお湯をかけると、ポコポコと空気が上がってくるのが見られるはず。
そんな様子を眺めながら30秒ほど蒸らしていきましょう。
少し時間はかかりますが、この蒸らす作業をすることで、コーヒーとお湯がしっかりと馴染み、美味しい味を引き出すことができます。
急ぐとコーヒーの味が薄くなってしまうので、焦らず待ちましょう。
7. 2回目、3回目のお湯を注ぐ
2回目3回目のお湯は、「の」の字を書くようにゆっくりと回し入れていきます。
この時はコーヒーの粉が踊らないように、低い位置からそーっと注ぎ込むのがコツです。
8. マグカップに注いで完成!
「カップを事前に温めること」と「30秒間の蒸らすこと」。
少しだけ手間暇かけて、美味しいコーヒーが入りました!
ルワンダ産コーヒーの保存方法
コーヒーをもっともおいしく飲める期間は、焙煎日から2週間以内だといわれています。
2週間以内に飲み切れる場合は密閉容器に袋ごと入れ、高温多湿や直射日光を避けた冷暗所で保存しましょう。
また2週間以上なら1度に使用する分を小分けにし、冷凍庫で保存するのがベスト。
冷凍保存したコーヒーを使用する際は、蒸らし時間を長めに取りコーヒー豆を湯温と近づければ、あとは通常通り抽出ができます。
[関連]【専門家監修】コーヒー豆・粉の保存方法とは?知っておくべきポイントを徹底解説
ルワンダ産コーヒーの魅力
ルワンダ産のコーヒーが、本格的に海外へ輸出されるようになったのは、ここ20年以内の話。
今現在も、日本や欧米諸国のプロによって、サポートを受けながら、どんどん変化している真っ最中です。
そんな成長中のコーヒーを、ぜひ試してみてください。
「バランスが取れている」と表現されることの多い、ルワンダ産のコーヒー。
とてもマイルドで飲みやすいこともあり、おやつの時間やのんびりとしたい休憩時間などに淹れるのが、おすすめです。
少しのミルクを追加することで、よりキャラメルのような甘さが引き立ちます。
ビスケットやチョコレートを添えて、ぜひほっこりとした時間をお楽しみください。
[関連]【専門家監修】コーヒー生産量の国別ランキングを発表!日本の輸入量や世界の消費量は?
まとめ
スペシャルティコーヒーの中でも、比較的マイルドで飲みやすいルワンダ産コーヒー。
「初めてシングルオリジンコーヒーに挑戦してみたいな」と思う方に、ぜひ挑戦していただきたいアフリカのコーヒーです。
物理的には少し遠いアフリカ大陸。でも、コーヒーを通じて、日本にいながらアフリカ、ルワンダ体験をしてみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
いいだ あさと
ルワンダ在住/フリーライター
アフリカのほぼ真ん中、ルワンダに住んでいる「いいだあさと」です。
ここルワンダはコーヒーの産地。最近は日本でも、こだわり系カフェで
スペシャリティーコーヒーとしてルワンダコーヒーが並ぶようになってきました。
もしかしたら見かけたことがある方もいるかもしれません。
のほほんとしたアフリカの農業国から、コーヒーのお話を提供していきます!