コーヒーコラム

時間が経ったコーヒーは飲むと危ない?保存方法や賞味期限まで詳しく解説!

時間が経ったコーヒーは飲むと危ない?保存方法や賞味期限まで詳しく解説!

コーヒー好きなら、コーヒーが生活の一部になっている人も多いでしょう。

飲む回数が多い反面で、飲むのに適切な機会を逃してしまったことも少なからずあるのではないでしょうか。

すぐ飲むつもりでうっかり時間が経ってしまった、買ったまま開けずに放置してしまったなど、考えられるケースは様々です。

本記事では、そんな時間が経ったコーヒーについてご紹介。

見た目や中身にどのような変化があるのか、安全性や保存方法、保存期間まで詳しく解説しています。 安心・安全なコーヒーライフを送るためにも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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コウタ

コウタ

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365日欠かさずコーヒーを飲んで過ごす編集部ライター。

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時間が経ったコーヒーを飲むとどうなる?

コーヒー

経過時間や保存状態、コーヒーの形状によっても変わりますが、共通するのは通常のコーヒーとは味わいが大きく異なること。

最初は少し酸味がする程度ですが、時間の経過によって段階的に酸味は強くなり、渋みやえぐみも強くなります。

さらに状態の悪いものになると、口にした瞬間から舌にぴりぴりとした刺激を感じたりする場合も。

この味の変化は、コーヒーの「酸化」と「腐敗」によるものです。

口にして問題ないものもありますが、お腹を壊したり、動けなくなるほどの激しい腹痛に見舞われたりすることもあるようです。

少しでも違和感を覚えた場合には、飲まずに処分するのが賢明でしょう。

[関連]【専門家監修】コーヒーの酸味とは?美味しい味わい方や嫌な酸味の抑え方

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一般的に酸化したコーヒーは美味しくない

冷めてしまったドリップコーヒーを口にして、淹れたてのコーヒーにない酸味を感じた経験のある人は多いのではないでしょうか。

コーヒーは酸化することで、味や風味が劣化します。

冷めたコーヒーが好きだという人もいますが、本来の味や風味が損なわれたコーヒーは美味しくないと感じるのが一般的でしょう。

酸化したコーヒーは、一見して体に悪そうなイメージがありますが、体に悪影響を及ぼすという科学的根拠は出ていません。

ただし、酸味のある刺激物であるという点から、お腹が弱い人などは注意が必要。

コーヒーに含まれる油分が酸化することで過酸化脂質に変化し、吸収時に激痛を引き起こすこともあるようです。

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腐敗したコーヒーは食あたりを起こすリスクがある

飲むのに注意が必要な酸化したコーヒーに対して、腐敗したコーヒーは口にすべきではありません。

腐敗したコーヒーは、舌にぴりぴりとした刺激を感じたり、とろみがあったりなど変化が顕著です。

通常であれば飲むことはないと思いますが、様々な健康被害のリスクがあるため、腐敗したコーヒーは直ちに処分しましょう。

そもそも食品の酸化、腐敗とは?

酸化とは酸素と結合することで食品の品質が劣化すること

コーヒー豆

りんごやバナナなど、カットしたフルーツをそのまま放置して変色させてしまったという経験はありませんか?

この現象が酸化です。

食品は酸化することで本来の美味しさが損なわれてしまうばかりか、「悪臭、異味、変色、栄養成分の減衰」など様々な品質の劣化が起こります。

腐敗とは細菌や微生物が増殖し、食品の成分が変質すること

食品の腐敗とは、食品に含まれるたんぱく質や糖分など、窒素を含んだ有機物が微生物によって分解された状態のこと。

簡単に言うと「細菌などがその食品を栄養に増殖し、食品を分解して排泄物に変えている」状態です。

増殖した細菌や微生物が病原性のものであれば有毒物質を生じ、食中毒の原因にもなります。

基本的に食品は腐敗することで悪臭や有毒物質を生じるため、可食性を失います。

みそや納豆を代表とする発酵食も食品を腐らせたものですが、大きな意味で腐敗と発酵に違いはありません。

分解され変化した物質が、人間にとって有益なものなら発酵、有害なものなら腐敗と呼ばれます。

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コーヒーの酸化を遅らせるための方法

ポイント

コーヒーは「酸素、高温、多湿(水分)、光」に弱く、時間が経っていないくてもこの4つの条件が重なることで、より早いスピードでコーヒーを劣化させます。

ここからは、コーヒーの酸化を遅らせるための方法をご紹介していきます。

コーヒーは豆のままで購入する

コーヒー豆・粉おすすめタイプ

コーヒーは豆に比べて粉のほうが空気に触れる面積が多く、豆よりも酸化するスピードが速くなってしまいます。

ちなみに焙煎後のコーヒーは豆の状態なら1ヵ月程度、粉の状態だと1週間程度が美味しく飲める期間と言われています。

コーヒーを豆のままで買うことで、より長くコーヒー味や香りを楽しむことができますよ。

コーヒーの適切な保存方法を知る

コーヒー豆

コーヒーの適切な保存方法を知ることで、長期に渡って美味しいコーヒーを飲めると同時に健康被害のリスクが低減します。

具体的に取るべき対策は以下の通りです。

  • 密閉して保管する (酸素に触れないようにする)
  • 高温多湿を避け、湿度を一定に保って保管する (水分を避ける)
  • 暗所にて保管する (光に当てない)
  • 飲みきれる分だけを購入する (時間の経過を避ける)

一度開封した袋は、中長期的な保存には不向きです。

空気との接触を極力避けられるジップバッグやアルミバッグ、キャニスター(保存缶)に移し替えるのが良いでしょう。

いずれも100円ショップで購入可能ですよ。

また、高温多湿と光を避けるには、冷蔵庫に入れるのが最適です。

ただし、コーヒーは脱臭作用があり、冷蔵庫内のニオイを吸収してしまう可能性があります。

品質の劣化以前に、ニオイ移りがないようにしっかりと密閉するようにしましょう。

[関連]【専門家監修】コーヒー豆・粉の保存方法とは?知っておくべきポイントを徹底解説

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瓶のインスタントコーヒーの内蓋は全て剥がさない

インスタントコーヒー 保存方法

スティックタイプに対して、瓶タイプのインスタントコーヒーは内蓋(紙のシール)がついているのが一般的です。

内蓋を全部剥がしてしまうと瓶とフタの間に隙間ができ、酸化しやすくなってしまいます。

開封時にフタの部分のシールをキレイに残すことで密閉率が上がり風味が長持ちしやすいので、全部剥がさないようにしましょう。

[関連]インスタントコーヒーは賞味期限切れでも飲める?鮮度の確認方法と保存方法

水出しコーヒーなら2~3日は冷蔵保管が可能

冷蔵庫で8時間ほど寝かす

酸化したコーヒーを飲むのを避けるためには、水出しコーヒーを作るのがおすすめです。

作り方はたいした手間がかからず、出来上がるまでに約半日かかりますが、2~3日は冷蔵庫で保管できます。

水出しコーヒーの作り方

・水1リットルに、茶葉用の紙パックに挽いたコーヒー豆100gほどを入れる。

・常温で約1時間置いた後、冷蔵庫で約8時間置き、紙パックを取り出して完成。

抽出時間は長すぎると苦味や渋味が増してしまうので、抽出後は紙パックを取り出すのを忘れないようにしてください。

[関連]水出しコーヒーの作り方を解説!手軽に美味しく作るコツとアレンジレシピ

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劣化したコーヒーの見分け方

積極的に口に入れたり匂いを嗅いだりしなくても、劣化したコーヒーはある程度見た目から判別が可能です。

コーヒーの形状別にまとめましたのでご覧ください。

コーヒー豆(挽いたコーヒー粉)コーヒー粉(インスタント)コーヒー飲料
・保存袋が膨張している
・カビが生えている
・ドリップするときに粉が膨らまない
・ドリップするとアクが出る
・カビが生えている・カビが浮いている
・とろみがかっている

保存袋が膨張したコーヒー豆を挽いてドリップすると、大抵の場合に「粉が膨らまない、アクが出る」などの現象が起こります。

厳密には酸化や腐敗とカビは別ものですが、口にすべきではないと意味では同義のため併せて記載しています。

また、焙煎前の生豆を購入した場合、カビ豆などの欠点豆と呼ばれる豆が混ざっています。

焙煎からしようという場合は、焙煎前に欠点豆をハンドピックにて除去するようにしましょう。

[関連]【専門家監修】コーヒーの欠点豆とは?種類や取り除くポイントについて解説

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コーヒーはどれくらい日持ちする?

コーヒーの賞味期限

コーヒーは未開封と開封後とでは、賞味期限が変わってきます。

美味しくコーヒーを飲み切るためにも、どれくらい日持ちするのか把握しておきましょう。

コーヒーの一般的な賞味期限一覧(未開封、適切な保存方法を守った場合)

コーヒーの形状により日持ちする期間は異なります。

未開封品については、全日本コーヒー公正取引協議会が「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの賞味期限設定に関するガイドライン」にて推奨期間を発表しています。

製品区別包装形態流通温度賞味期間(ヶ月)
レギュラーコーヒー

通常の缶

脱酸素剤入り

ガス吸収剤入り

不活性ガス置換
常温12~1812~18

真空パック

脱酸素剤入り

ガス吸収剤入り

不活性ガス置換
常温12~1812~18
バルブ付き常温6~126~12

簡易コーヒー

カセットコーヒー

ペーパーバッグ
常温12~24
脱酸素剤入り常温1212
インスタントコーヒー-常温-36
常温18~36

引用:レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの賞味期限設定に関するガイドライン

開封後・抽出後の日持ち目安

開封してしまったものや、抽出したコーヒーについてはできるだけ早く飲み切るのが鉄則です。

目安となる期間は以下の通りです。

コーヒーの形状状態期限
コーヒー豆 (焙煎済み)常温/キャニスター5日
冷蔵/アルミバッグ2週間
冷凍/アルミバッグ2ヶ月
コーヒー粉常温/アルミバッグ1週間
冷蔵/アルミバッグ2週間
冷凍/アルミバッグ1ヶ月
ドリップコーヒー (ホット)常温当日中
ドリップコーヒー (アイス)冷蔵抽出から48時間
水出しコーヒー (アイス)冷蔵水に浸けてから48時間

上記はあくまでも目安です。

見た目や風味に違和感があった場合は、もったいないと思っても処分するようにしましょう。

[関連]【専門家監修】コーヒー豆・粉の賞味期限はいつまで?適切な保存方法と活用方法

時間の経ったコーヒーを飲んでしまったら?

胃腸の働き

腐敗していなければ、少しくらい酸化したコーヒーは飲んでも問題ありません。

しかし、その線引きは意外と難しいもの。

自分では大丈夫と思って飲んだものの、後で体調を崩してしまうなんてことは起こり得る話です。

飲んでから「下痢、腹痛、おう吐、発熱」などの症状が出た場合は、脱水を起こさないよう十分に水分補給をしましょう。

この際ですが、下痢止めは絶対に飲んではいけません。

下痢は細菌や微生物を体外に排出するための体の防御反応であり、薬で排泄を遅らせるとかえって治りが遅くなります。

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時間が経って酸化したコーヒーの使い道

脱臭剤として活用する

コーヒーかす

抽出したコーヒーのカスは脱臭効果が優れているのは有名な話。

飲まずに期限が来てしまったコーヒーは脱臭剤として利用するのがおすすめです。

コーヒーの粉であれば一度ドリップして抽出し、コーヒー豆の場合は挽いて粉にしてからドリップしてください。

抽出したコーヒーは飲まずに処分しましょう。

粉をフィルターに入れたまま容器に移し替え、トイレやシンクなどニオイが気になるところに設置するだけでOKです。

ただしカビなどが発生するため、2~3日で取り替える必要があります。

もちろん酸化していないコーヒーも脱臭剤として利用可能なので、普段よくコーヒーを飲む方は挽いた粉を捨てずに脱臭剤として利用してみてはいかがでしょうか。

[関連]【専門家監修】コーヒー豆は消臭・脱臭に再利用できる?抽出後のかすを使ったエコ術

時間が経ったコーヒーは飲まないようにする

コーヒー

時間が経っていても、定められた期限内であればコーヒーは飲んでも安全な飲み物です。

しかし、ほとんどの食品は新鮮なものが味わいや風味が良く、もちろんコーヒーも例外ではありません。

「時間が経ったコーヒーを処分するのがもったいない」から、「美味しく飲める期間を過ぎてしまうのがもったいない」へ。

少しだけ考え方を変えてみることで、より良いコーヒーライフが始まるかもしれませんよ。

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コウタ

コウタ

編集部ライター

365日欠かさずコーヒーを飲んで過ごす編集部ライター。幼少から叔母の経営する喫茶店でよくコーヒーを飲んでいた。30歳を目前にしてようやくブラックコーヒーに目覚める。主に集中したいときにコーヒーを飲むが、休日に頭を空っぽにして飲むコーヒーこそ至高と考えている。

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