コーヒー豆の特徴と淹れ方

ニカラグアコーヒーの特徴や美味しい淹れ方、等級や歴史を解説!

2022年5月24日

ニカラグアコーヒー

みなさんはおいしいコーヒーの産地といえばどこを思い浮かべるでしょうか。

ブラジルやコロンビアを思い浮かべる方が多いと思いますが、実はニカラグアはコーヒーの栽培にとって適した土壌と気候に恵まれています。

豊富な味わいを併せ持ち、さらに最高ランクのコーヒー豆として高値で取引されるスペシャリティコーヒーの輩出地としても今注目を集めているニカラグアのコーヒーの魅力についてご紹介します。

この記事を書いた人

ma-you

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カフェ店員/フリーライター

現在カフェでお仕事をしながら、ライティングのお仕事もさせていただいています。
コーヒーが数年前までは全く飲めなかった私ですが、今ではコーヒーが大好きで日常になくてはならない存在になりました。

 

ニカラグアコーヒーとは

ニカラグア

まずニカラグアについてご紹介しましょう。中央アメリカの中部にある共和国で首都はマナグアです。

北はホンジュラス、南はコスタリカに国境を接しています。また東はカリブ海、南西は太平洋という海に囲まれた国です。

中米最大のニカラグア湖も有します。人口は600万と多くなく、千葉県の人口よりも少し少ないといったところです。

国の中心部にある火山を中心として栽培される

山岳地帯

コーヒーの栽培が行われているのは、ニカラグア中部にあるモモトンボ火山を主にする山岳地帯です。

面積は日本の3分の1程度ですが、ミネラルが豊富とされる火山性の栄養満点な土壌に恵まれています。

この土からの栄養もコーヒーの品質にいい影響を与えているといえるでしょう。

ヒノテぺやマタガルパ産のコーヒーが高品質と言われていますが、近年国際品評会でヌエバ・セゴビア産のコーヒーも高い評価を得ておりスペシャルティコーヒーを輩出しています。

雨季乾季がある熱帯気候で雨量が安定している

雨量が安定

ニカラグアは熱帯性気候の国ですが、平均気温は24度という温暖な気候です。

雨季と乾季が分かれており適度な降水量が確保できるなどコーヒー栽培にとって最適な条件が揃っている国といえます。

コーヒーの実の収穫は10月から3月にかけて行われています。

ニカラグアコーヒーの特徴と味

ほどよい苦味とチョコのような甘み

ほどよい苦味とチョコのような甘み

ニカラグアのコーヒーの特徴のひとつとして、口当たりのやわらかいまろやかな甘さが挙げられます。

チョコレートやバニラを彷彿させる甘さとともに、ほんのりと後味に残る苦みもありますが飲みやすいのが特徴です。

全体的にバランスの優れたコーヒーといえるでしょう。

シトラスやベリーのようなフルーツ系の香り

フルーツ系の香り

甘みや苦みのバランスのとれた風味の一方、香りはシトラスやベリーのようなさわやかさも感じられます。

飲んだあとにすっと鼻に抜けるような柑橘系の香りは、すっきりとした嫌みのない酸味を印象づけます。

とてもさわやかな味わいなのが特徴ですね。

品種が豊富で様々な味わいを楽しめる

品種 特徴
カトゥーラ 風に強く小粒で甘い香り
ブルボン 栽培が難しく小粒で濃厚なコクと風味
マラジゴッペ 蜂蜜やチョコレートのような個性的な甘み
パカマラ 大粒で爽やかな酸味とまろやかな甘さ
ジャパニカ 特徴的な甘みとやわらかな苦味

ニカラグアで栽培されているコーヒーの品種は種類が豊富なことでも知られています。

品種ごとにより風味が変わり様々な味わいが楽しめるので、コーヒーにも個性が出やすいです。

カトゥーラ、ジャパニカは良質な苦味や甘みを感じられる

苦味が少なくやわらかな酸味と甘い香り

小粒で甘い香りが特徴なのがカトゥーラ。ブルボンの突然変異種で、1930年代にブラジルで発見されました。

標高が高いほど上質な味わいになり、良質な酸味と苦みを併せ持ちます。

また希少で味わいの良さから注目を集めているのがジャバニカです。オランダ人がジャワ島に持ち込み、のちにニカラグアへ伝わったエチオピアが期限の品種です。

特徴的な甘みと柔らかな苦みで、クリーミーさも感じられる華やかな味わいです。

ブルボン、マラジゴッペ、パカマラは甘みが特徴

甘みが特徴的

アラビカ種の代表的な品種であるブルボンは、病気への耐性が低く栽培が難しいことでも知られています。濃厚なコクとまろやかな甘みが特徴です。

またティピカの変異種であるマラジゴッペは1870年にブラジルで発見された品種です。

飲み口のバランスがよく、はちみつやチョコレートのような個性的な甘みを感じることができます。

パマカラはパーカスとマラジゴッペの人工交配品種です。さわやかな酸味とまろやかな甘みが特徴で、標高が高くなるほど甘みが強くでます。

▼ニカラグアコーヒーの味わい

コーヒーレビュー

酸味
苦味
甘み
香り
コク

ニカラグアコーヒーの等級

等級 略称 標高
ストリクトリーハイグロウン SHG 1,500m~
ハイグロウン HG 1,300m~1,500m
ミディアムグロウン MG 1,000m~1,300m
ローグロウン LG ~1,000m

コーヒー豆は輸出規格によって等級分けが行われるグレーディングをしている生産国があります。

ニカラグアは栽培される標高によって等級が分けられます。標高によってグレーディングを実施しているのは他にもグァテマラがありますが、国ごとに標高の基準はそれぞれです。

標高が高ければ高いほどミネラルなどの栄養素が豊富なコーヒー豆になるため、一般的に標高が高いほどグレードも高くなります。

ニカラグアコーヒーの歴史

1850年代からコーヒー栽培がスタート

1850年代からコーヒー栽培がスタート

ニカラグアのコーヒーの歴史は苦しい植民地時代を経た、1850年代から始まります。

日本でいうと、黒船来航や安政の大獄が起こった時期です。およそ約20年経った1870年には急成長を遂げます。

コーヒープランテーションの建設に関しての奨励を行い、補助金の支給を行ったことで、国の経済を支える主要輸出物にまで発展したのです。

1992年にはニカラグア最大の農作物となった

農作物

紛争や国内情勢の不安定、また自然災害などで発展に時間を要しましたが、政府の施策もあり1992年にはニカラグア最大の農作物になりました。

9割以上が小規模農園で、ニカラグア国内のコーヒー農家は45,000以上ともいわれています。

現在では生産量は約140トンともいわれ、生産されたコーヒーの多くはヨーロッパへ輸出されています。米国よりも欧州市場で高値がつくためです。

インフラがとても弱くコーヒー産業の発展が妨げられている

ニカラグア

恵まれたコーヒー栽培の環境をもつニカラグアですが、コーヒー産業の発展を妨げている問題を抱えているのも事実です。

火山地帯の勾配が急な農園で栽培されていること、そして交通システムが弱いことが原因です。

豊饒な火山地帯で風味豊かなニカラグアコーヒーは生産されますが、輸送手段の問題で市場に出回りにくい作物となっています。

交通インフラの開発が思うように進んでいない点から、コーヒー農家が他の作物へ転作する状況が近年多く見受けられています。

ニカラグアコーヒーの美味しい淹れ方と飲み方

シトラスやベリーの味わいになる浅煎り

浅煎り

ニカラグアコーヒーの特徴としてローストのレベルによって異なった味わいが楽しめることが挙げられます。

浅煎りから中煎りあたりの焙煎で、シトラスやベリーのような甘く柑橘系のような香りを感じることができるコーヒーに仕上がります。

よりフルーティーさを楽しみたい方には、ナチュラルと呼ばれるコーヒー豆の精製方法がおすすめ。

収穫したコーヒーチェリーの実をそのまま長時間乾燥させる精製方法で、香りと甘みをしっかりと引き出してくれるからです。

口当たりは苦味、後味は酸味が味わえる深煎り

深煎り

ニカラグアコーヒー特有の苦みと酸味をしっかりと味わいたい方には、深煎りがおすすめです。

淹れたてはしっかりとした苦みを感じることができ、日本人好みのテイストになります。

時間をおいて温度が落ち着くと、徐々に優しいフルーティーさを感じられる酸味が顔を出します。

温度によって味わいが変わるので、ゆっくりと時間をかけて1杯のコーヒーを楽しむスタイルにぴったりです。

まとめ

ニカラグアコーヒーはシトラスやベリーのようなフルーティーな香りと、チョコレートやバニラのような芳醇な味わいが特徴のバランスがとれたコーヒーです。

コーヒー栽培に適した火山性の土壌と寒暖差のある気候で、品質もよくスペシャリティコーヒーも輩出されています。

標高によって等級分けがされていたり、品種も豊富なニカラグアコーヒーは、ローストレベルで味わいを変えることができるもの魅力のひとつ。

フルーティーなフレーバーを楽しむ中浅煎りか、苦みと酸味がしっかり味わえる深煎りか好みで楽しんでみましょう。

一方でニカラグア国内の交通インフラの影響で、日本では流通量がまだそれほど多くないのも現状です。

街で見かけたらぜひ1杯味わっていただきたい、それがニカラグアコーヒーです。

この記事を書いた人

ma-you

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カフェ店員/フリーライター

現在カフェでお仕事をしながら、ライティングのお仕事もさせていただいています。
コーヒーが数年前までは全く飲めなかった私ですが、今ではコーヒーが大好きで日常になくてはならない存在になりました。
そんな「大好き」な想いを少しでもお伝えできたら嬉しいです。

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