世界中に存在しているコーヒーの品種。およそ200種以上あると言われています。
その中の1つであるカトゥアイ種。
一体どんな特徴や歴史を持っている品種なのでしょうか。またその味わいはどんなものなのでしょうか。
この記事ではそんなカトゥアイ種について詳しく解説しています。
厳選したおすすめ商品もご紹介。
コーヒーの品種について知ると、ますますコーヒータイムが充実すること間違いなしですよ。
この記事を監修した人
JCQA認定コーヒーインストラクター2級/SCAJ認定コーヒーマイスター/JAFA認定コーヒースペシャリスト/JSFCA認定コーヒーソムリエ
現在は【THREE ORANGE BIRDS】というブランドのコーヒー豆焙煎を監修させていただいております。
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もくじ
コーヒー豆のカトゥアイ種とは

コーヒーの産地といえば、真っ先に名前の挙がるブラジル。
カトゥアイ種はそんなコーヒー大国でもある、ブラジルで作られた品種です。(カツアイと呼ばれることも)
果実は赤と黄、両方があります。
近年さらに注目を集めているため、現在のブラジルにおいて重要な品種の1つとされています。
[関連]【専門家監修】コーヒー豆にはどんな品種がある?3大原種と産地の違い
アラビカ種に属する品種の1つ

カトゥアイ種はアラビカ種に属する品種です。
世界で生産されているコーヒー豆の約60~70%がアラビカ種。世界で最も作られているコーヒーの品種です。
栽培条件が厳しいなど、手間がかかるのですが味わいに優れたものが多いのが特徴。
その中でも近年評価が非常に高まっているのがカトゥアイ種。
ブラジルの品評会で最高得点を獲得するなど、そのポテンシャルの高さに注目が集まっています。
[関連]アラビカ種のコーヒー豆の特徴と品種について解説します。
人工的に交配されて作られた品種

カトゥアイ種はムンドノーボ種とカトゥーラ種を人工的に交配して作られました。
優れた点がいくつかあるものの、樹高の高さがネックとなっていたムンドノーボ種。
そこに矮小種であるカトゥーラ種を掛け合わせました。
樹高を抑え、かつムンドノーボ種の特徴を残した品種がカトゥアイ種なのです。
[関連]ムンドノーボ種とは?コーヒー品種の特徴と味わい、歴史について
[関連]カトゥーラ種とは?コーヒー品種の特徴と味わい、歴史について
コーヒー豆のカトゥアイ種の歴史
1972年ごろから配布されるようになった新しい品種

最初に交配が行われたのは1949年。ブラジル・サンパウロ州のカンピナース農業試験場でした。
そこから何度も繰り返し、優良種の選別がされていきました。
最終的に栽培用として配布されるようになったのは1972年。
広く栽培されるようになってから、まだ50年ほどのため比較的新しい品種とされています。
栽培しやすいものに改良された後、広まる

ブラジルの農業試験場で作られたカトゥアイ種。
掛け合わせたムンドノーボ種とカトゥーラ種の特性を狙い通りに出すため、何度も優良種のみ選定する作業が行われました。
栽培しやすい特性を得るため約20年をかけて作られ、その後ブラジル以外の国へと広まっています。
[関連]【専門家監修】コーヒーベルトの地域や特徴、属する生産国について解説!
コーヒー豆のカトゥアイ種の特徴
ムンドノーボ種とカトゥーラ種の長所を受け継ぐ

味わいや風味に優れ、収穫量が多いという長所のあるムンドノーボ種。
しかし樹高が高く栽培しにくい、という難しさがありました。
そのため矮小種であるカトゥーラ種と掛け合わせたのです。
何度も選定を繰り返して2つの品種の長所を兼ね備えた、カトゥアイ種が誕生しました。
[関連]カトゥーラ種とは?コーヒー品種の特徴と味わい、歴史について
樹高が低くても育ちやすい

コンパクトなサイズであるカトゥーラ種の特性をしっかりと受け継いだため、樹高が低いカトゥアイ種。
背が低くてもしっかりと育つため、管理しやすいというメリットがあります。
樹高が低いとシェードツリーなども使いやすく、とても管理しやすくなるんです。
[関連]シェードツリーとは?コーヒーの木を育てる上で必要な日陰樹について
病虫害に強い

ムンドノーボ種の特性でもある、病虫害に強いという点を受け継いでいるカトゥアイ種。
コーヒーの天敵であるさび病などにかかりにくい点も、栽培を楽にしています。
さび病はその地域一帯を壊滅させてしまうほどの恐ろしい病気であるため、そんなさび病にかかりにくいというのは大きな魅力です。
[関連]コーヒーのさび病とは?コーヒーノキがかかる病気について
カトゥアイ種100%での流通は少ない

現在カトゥアイ種100%での流通はあまりなく、他の品種と混ぜて販売されていることが多くなっています。
軽さのある味わいのため他の品種を混ぜ合わせて味のバランスをとるなどが理由。
しかし、近年注目度が高くなったためこだわりを持った専門店などでは、カトゥアイ100%のものを置くところも増えてきています。
コーヒー豆のカトゥアイ種の主な生産国
ブラジル

カトゥアイ種の故郷でもあるブラジル。コーヒー生産量・世界1位を誇る、言わずと知れたコーヒー大国です。
産地の標高が他国と比較して低いのも特徴。そして南米の中でも広い国土を誇るため、コーヒー栽培に適している土地もたっぷりあります。
味のバランスに優れたコーヒーが多く、日本人が最も馴染み深いコーヒーの味わいを作り出す国です。
グァテマラ

コーヒー栽培に絶好の自然条件と品質の高さで知られるグァテマラ。
日本の3分の1ほどの面積の国でありながら、コーヒー生産は世界で10位ほどと、中米を代表するコーヒー大国です。
上質でフルーティーな酸味、花のような香りが特徴とされています。
[関連]【専門家監修】グァテマラコーヒーの特徴や飲み方、歴史や栽培環境について解説
コスタリカ

コスタリカで栽培されるコーヒーはアラビカ種のみ。ユニークなことに法律で定められています。
コーヒー栽培に適した気候、風土をもつコスタリカは良質なコーヒー豆の産地。
コスタリカ国内の低地で作られるコーヒーはほぼカトゥアイ種のため、カトゥアイ種の生産が多い国でもあります。
[関連]コスタリカコーヒーの特徴や味わいと等級や歴史、美味しい淹れ方・飲み方を解説
ホンジュラス

ホンジュラス全体のアラビカ種コーヒーのうち、約50%がカトゥアイ種。
ブラジルから広まったカトゥアイ種は、今やホンジュラスの主流品種となっています。
インフラ整備の遅れなどでコーヒー栽培の歴史は浅いのですが、近年は上質なコーヒー豆を栽培することで注目を集めている国です。
コーヒー豆のカトゥアイ種の味わい
軽い飲み心地で、味のバランスに優れているカトゥアイ種。
コーヒー初心者の方にも好感を持ってもらえるような味わいです。
明るい酸味とほどよいコクを併せ持つため、スッと入っていくような飲みやすさ。 苦みは強くない点も特徴です。
カトゥアイ種おすすめコーヒー豆BEST3
No.1 TAILORED CAFE(テイラードカフェ) ブラジル プレミアムショコラ
TAILORED CAFE(テイラードカフェ)
ブラジル プレミアムショコラ
参考価格 1,039円
芳ばしいナッツ系の風味が好きな方に
スモークしたヘーゼルナッツのような芳ばしさがしっかりと感じられます。
深煎りで仕上げてあるため、飲みごたえがしっかりとしている商品。
ブラジルコーヒーらしさたっぷりな味わいもポイントです。
ビターチョコレートのような風味も魅力的。ナッティーなフレーバーをぜひ味わってみましょう。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
100g |
産地 |
ブラジル |
焙煎 |
深煎り |
品種 |
ムンドノーボ種、カトゥアイ種、カトゥカイ種 |
No.2 銀河コーヒー ブルームーン
クリアな味わいながら香り高さが味わえる
ほんのりとした苦みにほどよい酸味と甘みが感じられます。スッキリ感のある味わい。
完熟したコーヒーチェリーのみを使用した、高品質なコーヒー豆です。
透明感を感じさせますが、深みもしっかりとしている点も◎。
タイで伝説とされる貴重な泉の水で精製されています。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
150g |
産地 |
タイ |
焙煎 |
中煎り |
品種 |
カトゥアイ種、ブルボン種 |
No.3 honu加藤珈琲店 ホンジュラス世界規格Qグレード
honu加藤珈琲店
ホンジュラス世界規格Qグレード
参考価格 1,144円
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カトゥアイ種を主力とするホンジュラス産のコーヒー
近年の目覚ましく品質が向上しているホンジュラス産の商品。
甘み・酸味・コクなど全ての味のバランスに優れています。
小規模農家が丁寧に栽培しているため、品質の良さは世界でもトップクラス。
フルーティーな風味とエレガントな香りに魅了されます。
レビュー
- 酸味
- 苦味
- 甘み
- 香り
- コク
- コスパ
▼商品情報
内容量 |
200g |
産地 |
ホンジュラス |
焙煎 |
中煎り |
品種 |
カトゥアイ種 |
カトゥアイ種コーヒーのおすすめの飲み方と淹れ方
焙煎度合いを変えて味の変化を楽しむのもよし

生産国やカトゥアイ種などの品種がコーヒーの味わいを左右します。
加えて大事な要素であるのが焙煎の工程です。
豆そのものの個性や良さをより引き出すのも、ダメにしてしまうのも焙煎次第。
焙煎度の違うものを飲み比べて、その味わいをぜひ楽しんでみてくださいね。
[関連]【専門家監修】コーヒー豆の焙煎度合い(ロースト)は何段階ある?味と特徴を解説
浅煎り豆&ペーパードリップの組み合わせでさっぱりと

酸味がしっかりと引き立つ浅煎りの豆。軽やかな味わいと香りが特徴です。
雑味や微細な粉をしっかりと吸着してくれるペーパードリップを使えば、エグ味を出さずにサッパリと仕上げることができます。
朝のコーヒーなどにおすすめのライトでクリアな味わいが◎です。
[関連]ハンドドリップの基本的な淹れ方やメリット、美味しく淹れるコツを解説します!
[関連]ペーパードリップに合うコーヒー豆の人気おすすめランキング
中煎り~深煎り豆&フレンチプレスでコクを楽しむ

コーヒーらしい苦みが感じられ、酸味が控えめなのが中煎り~深煎りです。
深いコクやしっかりとした味わいが好きな方には特におすすめ。
さらにフレンチプレスを使って丸ごと豆の旨みを抽出することで、どっしりとした力強さを感じることができますよ。
ゆったり、じっくりとコーヒーを楽しみたい時にぜひ味わってみてください。
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この記事を監修した人
JCQA認定コーヒーインストラクター2級/SCAJ認定コーヒーマイスター/JAFA認定コーヒースペシャリスト/JSFCA認定コーヒーソムリエ
コーヒーに興味を持ったのは大学時代に4年間アルバイトしたレストランでのことでした。そこでハンドドリップの面白さ、奥深さを知りコーヒーが好きになりました。現在は【THREE ORANGE BIRDS】というブランドのコーヒー豆焙煎を監修させていただいております。
この記事を書いた人
編集部ライター・営業
コーヒーフレーバーのお菓子は見かけたら必ず買ってしまうほど大好きです。コーヒー好きの両親の影響で、中学生からドリップしていました。カフェや喫茶店はもちろんですが、子どもがいるため自宅でゆっくりとコーヒーを楽しんでいます。